「100点ではない」シン・エヴァンゲリオン劇場版 SICK_JOYさんの映画レビュー(感想・評価)
100点ではない
ネタバレも含みます。
エヴァ全作を観続けてきて、まぁ及第点って率直に感じました。
文才がなく箇条書きで挙げてみます。
かなり方向性を変えて振り切りましたね。そして内容が全部盛り?詰め込み過ぎ?。謎や伏線は放置してでも、もう少しシンプルに雰囲気を大事に制作して欲しかったかな。まぁ情報過多…それが庵野作品ですが。。。
アスカの助演降格、マリの主演昇格、なんか違和感。
話題になっているカップリング問題。
アスカとシンジは破局?していてなんか寂しい気がしましたね。超雑魚サブキャラだったケンスケが、えらく達観したキャラになりアスカとできてるなんて…。そして委員長とトウジ、シンジとマリ、カヲルとレイ…なんだか最近流行りの恋愛ドキュメンタリーみたい。
シンジが活躍するのがクライマックスの少しだけ、あとはいつものグダグダ。
戦闘シーン(特にシンジとゲンドウのバトル)は何か単調で物足りなく感じた。過去シリーズや、破、Qの戦闘シーンの方が躍動感があって見応えがあった。ノアの方舟の役目のヴンダーの戦闘シーンも自分には何か物足りなかったなぁ。
そっくりさんの人の感情学習…ちょっとしつこい。ヴァイオレットエヴァーガーデンに少し被る感じがしました。田植え、風呂、子育て、食事…伝えたい事は何となく分かるが少し長く感じ、間延びした感じがしました。作者は震災や復興の要素を盛込みたかったのかもしれませんが、この部分だけエヴァと言う作品から、かなり浮いた印象でした。
使徒と人類の戦いではなく、結局、ゲンドウのユイに対するわがままな思いで世界を巻き込んで、シンジと親子喧嘩って事かな。
今作のエヴァと敵キャラデザインは、なんかしつこい感じで胸焼けする感じがしました。昔のシンプルでインパクトある個性的な、どこか愛着が湧くようなキャラデザインが良かったなぁ。
冬月、リツコもなんか中途半端は役所でしたね。
高雄コウジ の声優、大塚明夫さんは、やっぱりいい声ですね。スネーク、バトー懐かしい。
たらこくちびるの北方ミドリも好きになれないキャラ。
クライマックスの巨体綾波レイは肌の質感までリアルでクオリティには驚かされました。
エンディングの宇部駅…。強羅駅とかの方が良かったんじゃないかな。
観終えて、いい余韻に浸ると言う感じではなく、モヤっとした気持ちになりました。
まぁ結局、なんだかんだ言ってこんだけ感想が書けるって事は、それだけエヴァが好きだって事ですが、何か?(笑)