「エヴァという呪いからの解放」シン・エヴァンゲリオン劇場版 マゴチさんの映画レビュー(感想・評価)
エヴァという呪いからの解放
熱烈にハマった経験はないものの、TVシリーズ、旧劇、新劇と観続けてきた。
リアルタイムでこの作品に触れることができたのは、やはり幸せだと思う。
物語前半を見ながら、3.11にこの映画を見ていることに何か意味があるかもと
ふと思ったり、卓越した戦闘描写や難解キーワード連発のエヴァらしいお祭り騒ぎを
楽しんだり、キャラクターの成長に感動したり、エンタメとして大満足。
そして結末。
考察や謎解きは苦手なので、庵野秀明の私小説としてシリーズを観てきた身として
納得で、清々しい気持ちになる終わり方だったと思う。
キャラクターも我々観客も、何より庵野総監督自身がエヴァという呪いから
解放されていっている気がした。
もちろん終わり方に別の選択肢があっても良かったかもしれない。
でも自分にとっては20年以上エヴァを観てきて良かったと思えるラストだった。
俺は大人になったよ。お前らもエヴァを卒業して大人になれよ。
庵野総監督のそんなメッセージが伝わってくる作品でした。
ありがとう、エヴァンゲリオン!
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