「スターウォーズに続く衝撃的な最終作」シン・エヴァンゲリオン劇場版 84さんの映画レビュー(感想・評価)
スターウォーズに続く衝撃的な最終作
「Air/まごころを、君に」を人生ベストにあげているからこそ、この終わりは、、、
過去作への目配せ、過剰接待、
「このシーンオマージュしたらウケるだろう」という制作サイドの魂胆が見え見え。
考察の隙すら与えない説明セリフの数々。
私が見たかったのはこんなエヴァではない。
突然の拓郎とユーミン。なぜ拓郎?年代が違いすぎるだろ。
ここまで旧作を意識するならもっとやれるだろう。TV版最終回の残酷な天使のテーゼも使って欲しいところ。あとゲンドウ主人公にして旧劇レベルの心理描写をして欲しいところ。
やっぱり「ラブ&ポップ」「式日」の90年代特有の重さがあるエヴァが好きだった。
そうでないのなら全く別の話に着地してほしかった。
旧劇をなぞることで、旧劇の素晴らしさがより際立った。アップデート失敗である。
もちろん映画として面白い部分もある。
急に作画が昔に戻ったら、そりゃ上がる。
単体の作品としては中の上くらいだ。
しかし、エヴァンゲリオンというコンテンツの終わりと考えると、20年弱追ってきてその報いがこの有様か…
破の後半あたりからじわじわ感じていた「旧劇で終わっていれば…」が現実に。
そして最後の「終劇」でイラっとした。
とてもおめでとうとは言えない。
(アスカ×トウジは公式実写であったから×ケンスケも別に、、、耐性がついていたのか(あと惣流ではないことが分かったからもうどうでもいい))
(やっぱりエヴァに大塚明夫の声は違和感というか慣れない)
追記:
とある人のレビューを見て思ったこと。
これまで壮大な物語、心理学や哲学、聖書にインスパイアされた物語だったのが、最終的にただの親子ゲンカで終わったのがつまらなく感じる所以かも。カセットプレーヤーのくだりも「いや、説明せんでも分かるけど、、、」と興ざめした。