劇場公開日 2021年3月8日

「いやぁー。良かった。」シン・エヴァンゲリオン劇場版 そーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0いやぁー。良かった。

2021年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

38歳。テレビシリーズからのドンピシャエヴァ世代です。
正直、見る前は「結局最後はいつもの感じ・・・」的なスタンスで斜に構えていました。
エヴァはずっと「割と好きな作品」の一つでしたが、序破Qも気になりつつも映画館では見てなかったです。
「庵野監督は結局、最後が描ききれない監督なのかな」と心のどこかに少しだけ疑念を持ち続けていたのは嘘ではありません。
Qを見終わったあとも頭の中は「?」だらけでした。
シン・ゴジラも(石原さとみの英語がずっと気になってしまったのはさておき)途中まではそれなりに面白かったのですが、最後に関しては個人的には「もう少し」という感想でした。
でも本作を見終わってみると、そんな疑念を持っていた自分が恥ずかしくなるほどに、ストーリー・映像・音に圧倒され、期待を軽く飛び越えてきました。
序・破・Q・シンできちんと起承転結になっています。

恐らく自分の中でここまで印象に残る映像作品にはなかなか出会えないだろうと思います。
なにせ26年の歳月をかけて私の心の中に印象を刻みつけた作品ですから。
ここまで時間をかけた(かかった?)からこそ、視聴者自身の成長も作品の味の一部に加わっていると感じます。これはいわゆる「思い出補正」とはちょっと違っていて、視聴者自身の成長や視点の変化自体が本作品に取り込まれていると感じます。
その26年を真正面から受け止めて、さらに期待を越える本作品を生み出してくれた庵野監督及び制作陣に深く感謝したいと思える作品でした。

これまでにどこかで少しでもエヴァンゲリオンに触れたことのあるすべての方におすすめできます。
たった2000円と3時間です。映画館の大画面でぜひ。

そー