「さよなら、すべてのヱヴァンゲリオン」シン・エヴァンゲリオン劇場版 ともさんの映画レビュー(感想・評価)
さよなら、すべてのヱヴァンゲリオン
●筆者のエヴァ歴
新劇場版からエヴァをちゃんと見るようになりました。
TVシリーズ、旧劇場版も見たけど、難解さ、鬱展開が苦手でした。
新劇場版でも破から自分が求めていた作品だと思って、意識するようになりました。
●総評
過去シリーズより、ハッキリと主張するようになり理解しやすく、きれいに終わりました。
破壊と再生をテーマに、人の関係は必然でなく運命であること、
各キャラクターの心の成長を丁寧に描いた最高作です。
注目すべきは、シンジくんとゲンドウが対峙し、心情を吐露したところです。
旧劇場版ではシンジくんの内面の変化に重点が置かれ、父親と向き合うことが最後まで着なかったです。
本作では、ゲンドウが一番成長できていないキャラで、最後にシンジの中にユイを見つけ、シンジを認めることが出来たのが良かったと感じています。
エンディングのOne Last Kiss→Beautiful Worldへと音楽が変わり、繰り返しの物語であること、「さようなら」は、「また会うためのおまじない」って劇中の言葉が刺さりました。
エヴァは終劇を迎えますが、またいつか再会しようってメッセージも大変良かったです。
下は気に入ったシーンの感想を書いています。(間違ってたらすいません)
●パリ戦線
エヴァは陸戦がメインになりますが空中戦が描かれています。
放物線的な制約があるのに、すごく自由度高く戦闘シーンが描けていて素晴らしいです。
敵の量が多いのも○○無双的で熱かった。
エッフェル塔って言えば、ナディアなのでつながりを強く感じます。
AAAヴンダー発進のBGMがナディアでしたしb
44aや44bとかデザインがかっこ悪かった。先行者みたいでダサかった><
●第3の村
エヴァでこんなシーンが描かれるとは思わなかったです。
まるで高畑作品のような田園風景の美しさ、
ニアサー後の世界で暮らす一般の人達を描いていました。
懐かしいキャラもたくさん出てきて嬉しかった。
人、動物が子を育んで生命が循環していくことも描いてたことも驚きだった。
黒波が生活に順応していき、成長していくのは可愛かった。
●ヤマト作戦
AAAヴンダーはノアの箱舟。加持さんの意志は全生物を"ツガイ"で保存することでしたね。
ヴンダーが宇宙から大気圏突入するシーンとか胸熱だった。
そして、冬月艦との艦隊戦も面白かった。
ヤマト作戦は、ウルトラマン80が元ネタらしい?
●イマジナリー世界
ガフの扉の向こう側のマイナス宇宙。
多次元宇宙っぽい話かと思ったら、内面世界っぽかった。
ゲンドウとシンジの対決は面白かった。
東映の舞台セットだったのかな?笑
ところで、シンクロ率:0%=無限大ってなんだw
●ミサトさんの特攻
一番泣いたシーン。
ミサトさんが母親として、艦長として希望の槍をシンジくんに届けたのが最高だった。
エヴァでこんなに希望を強く信じていくことあるのかと驚いた。
もう、鬱々しい雰囲気は作品から全く感じなくて、
ミサトさんは亡くなってしまったが、大きな希望が僕らに残されたのが良かった。
●人類補完計画
旧劇場版では人の限界を越えるため、LCL化することで意識を共有できることだったが、
今回は各キャラクターが想う人と一緒に生きることを選んだことでした。
シンジくんがマリを選んだのは納得できなかったが、14歳は巨乳に負けたんだって思うw
●エヴァは何か
エヴァっていうのはファン皆の心にあるイマジナリーエヴァの一つが具現化しただけ。
”夢オチではなく”、深層心理にあるエヴァのイメージのひとつがアニメ、漫画って媒体で表現された。
それが今回終わるけど、エヴァが終わったわけじゃない。いつかまた再会できるってこと。
「さよなら、すべてのヱヴァンゲリオン」の「さよなら」は、「また会うためのおまじない」って劇中の言葉の通りです。