「終劇:Ⅱ」シン・エヴァンゲリオン劇場版 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
終劇:Ⅱ
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まず第一印象は、綺麗に終わりましたね。
まだ整理しきれてないところもありますが、印象としては大団円。過去作からすると、作り手の物語を見る眼差しの優しいことが、なんといってもホッとさせられます。逆に見れば尖った所が少なくなったとも言えるので、少し複雑なところもあるのだけど、トータルとしては良かった。
映像は美麗で凄いだけでなく、作り手側の楽しんでる感が出てて、観ている側も楽しくなって来る。特にラストは、実写? どこまでアニメなのかよくわからない景色で、非常に印象的だった。
人類を巻き込んだ、はた迷惑なある家族の問題って要約すると身も蓋もないの。だけど、スターウォーズと同じ父親への葛藤がベースライン。息子が父を超えていくというのが王道だけど、本作はそれだけではなく、父親側の視点もあって、少し捻ったところが面白い。それにしても、シンジくんの急成長は、地味ながら過去からのモヤモヤを一気に吹き飛ばす破壊力があった。人類補完計画なんかの壮大な謎なんか、もうどうでもいいや、というくらいの爽快感。今までウジウジした彼をイライラしながら見てきたのは、このためだったのか!? (なんてね)
マニアでは無いので、過去作の伏線回収がどこまで出来ているのか定かではないが、兎にも角にも終劇に満足できた。また最初から観てみよう。
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