「最もエヴァらしくないエヴァ作品」シン・エヴァンゲリオン劇場版 スイマーさんの映画レビュー(感想・評価)
最もエヴァらしくないエヴァ作品
新劇場版の最終作である本編。
映像については今まで通り2D+3Dをうまく組み合わされており、書き込みやエフェクトなどもかなり多用されていてワンシーンごとでかなりリッチな映像になっています。おそらく現行のアニメ作品ではトップクラスの出来かと。
シナリオについては、タイトル通り「最もエヴァらしくないエヴァ」だと感じました。というのも、”オチなしで次回作に続く、下手したら最初からループ”が今までのエヴァ作品の前提なのでオチがちゃんとあることにどうしても違和感を感じてしまいました。ただ各キャラごとで有耶無耶だった”それぞれの行動の動機”についてもちゃんと焦点が当たっていたので、オチとしては無難と言われればそれまでですが、十分ありな結末だったのかと思います。
音楽については、やはり宇多田ヒカル氏の楽曲がEDで流れるだけで作品が締まります。また若干のネタバレになりますが)新曲+あの曲がアレンジで流れたときに、「ああ両曲とも歌詞は碇ゲンドウの人類補完計画を進めようと思った動機のこと書いてるんだな」と腑に落ちました。(憶測かもしれませんが・・・)
総評して、区切りがつくまで長いこと時間が作品ではありましたが、ちゃんと完結されて最後が見れたのは良かったと思います。やはり各キャラクターも空想の世界の中とはいえ、ずっと同じ場所をループしてるより、前に進まなきゃね。
コメントする