「これは淡々と肯定したレビュー」シン・エヴァンゲリオン劇場版 犬神スケキヨさんの映画レビュー(感想・評価)
これは淡々と肯定したレビュー
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前作Qから8年。遂にエヴァンゲリオン新劇場版が完結する。
広げに広げた風呂敷をどう畳むのかといった点において、若干の不安を抱いていたが、それは杞憂であった。
そもそも、細かい設定やギミックなどある意味どうでもいいのである。
最初のエヴァンゲリオンから一貫して描いているのは人と人との関わり、繋がりなのだから。
中盤に至るまで陰々滅々としたシンジと、終盤のメタ的演出、剥き出しの絵コンテなどにどこかテレビ版の狂気をリフレインさせつつ、描かれているのは当時とは全く違うポジティブなものである。
25年も経てば観る側も作る側もそりゃあ変化する。成長もする。
本作はエンターテイメントとして観て手放しで面白い!という作品ではないが、明確なメッセージが込められた「映画」であり、25年の歳月を経て庵野監督が得た到達点である。
ありがとう、そしてさようならエヴァンゲリオン。
素直にそう思う。
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犬神スケキヨさんのコメント
2021年3月12日
追記します。
時が経つほどに、じわじわと自分の中で評価が上がる感じ。
賛否両論だったり、叩かれた過去作も全てひっくるめてまとめ上げた本作は奇跡的とも言えるのではないだろうか。
今なら星5にしたい所だが、当初4とした以上、これを変更するのはフェアーではないので、涙を呑んで星は4のままとします・・・。