「エヴァという物語の終わりとしては高評価」シン・エヴァンゲリオン劇場版 ケテルさんの映画レビュー(感想・評価)
エヴァという物語の終わりとしては高評価
エヴァの長い歴史の終着点という意味ではうまく作ったのではないでしょうか。
新劇は、リメイクでもあり別作品でもあり続編でもある。
この絶妙なバランスは素晴らしいです。
TV版、旧劇において描かれていたコアの部分をしっかりと踏襲しつつ、新たな価値観を付与してくれました。
その事に気づくたびに涙し、三回以上涙しました。
〜個人的な感想〜
エヴァの作品としては、評価は低いです。しかし、時代の流れかなという思いもあります。
TV版から旧劇を観ていた私は、良くわからないけど心にくるもの、そしてそのもやもやを自分の考えや感覚に任せてくれる。そんな作りが好きでした。
なので、この作品のわかりやすさに振り切った描写は自由を減らしてしまうようで、私の好きだったエヴァではなかった。ただ、それは新劇の最初からわかっていたことでもあります。今の時代に合わせたんだろうなあと勝手に思っています。
しかし、旧劇やTV版に関連する描写があり補完されてる様は無理やり答え合わせをされているような、考え方を押し付けられているようなそんな悲しい気持ちになりました。その描写がかなり説明チックであることもダメージでした。ここまでしないと伝えられないと判断したのでしょうか。それはとても悲しい。
…庵野さんですし、わざと皮肉を込めて、そうしている可能性もあるかななんて事も思ったりしますが…
なので、自分の中では☆1評価と5評価の二つの気持ちがあるのです。そこで間を取って☆3とさせていただきました。
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