「とてもよかった」シン・エヴァンゲリオン劇場版 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
クリックして本文を読む
もうこれでお終い、もう何も出ないよと庵野監督が幕を引きたがっている感じがすごい。ラストシーンで大きくなったシンジとマリがこれから出勤するのか駅の階段を駆け登る場面、あれは一体なんなのだ? 数年であれほど人類の文明が復興するとは思えない、パラレルワールドなのだろうか。また、クライマックスは裏宇宙などと言い出して、それではなんでもありではないかとも思う。人類補完計画は結局のところ、人類殲滅計画だったと解釈していいのだろうか。ゲンドウがシンジに愚痴を言い始めたのには度肝を抜かれた。しかも自分はコミュ障だとかそんな内容。そんな理由で人類を滅ぼそうとしていたのか、ひどい。初号機がミサトの自宅などいろいろな場所で戦う場面がふざけていて面白い。綾波が人間性を獲得した途端死ぬのがつらい。
人生や恋愛は素晴らしいというメッセージが込められていた。マウントを取りたいわけではないのだけど、恋愛より育児の方が10倍素晴らしいので、それを答えのように言われても困る。この映画ではまともに育児をしていたのがトウジだけだ。ゲンドウもミサトも子どもがいるのに育児をしていない。
コメントする