「シンジの魂は立ち上がった!」シン・エヴァンゲリオン劇場版 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
シンジの魂は立ち上がった!
この映画の世界観を全く知ることなく観ました。タイトルから想像する救いのイメージしか持っておりませんでした。途中までは一生懸命ストーリーの流れを追いかけていましたが、ラストの場面で本当に救われた気がしました。そうです、この映画は壮大な人類の苦しみの救いが、どこにあるかを指し示しているのでしょうか?シンジは苦悩の底から、やがてポジティブな生き方を勝ち取るのです。この映画は、家族の間にある愛憎、友達との友情、異性との関わりなどをベースに、凄まじい戦いまで描いた秀逸な作品といえます。父は魂の浄化を企みますが、魂は死ぬことも変化することもありません。常に生き続けます。それがこの映画のテーマの救いなのでしょう。劇中に挟まるメッセージ性のある言霊は、時には肺腑を抉るような鋭さがありました。そして、見方を変えてみると、優れた青春映画の一つなのかもしれません。リスペクトしつつ感謝の気持ちで今は一杯です。
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