「全てのチルドレンの開放が成された作品です。」シン・エヴァンゲリオン劇場版 きりやまたくとさんの映画レビュー(感想・評価)
全てのチルドレンの開放が成された作品です。
初日7時40分〜組です。個人的に今作で最も気になっていたのが、エヴァのようなたくさんのファン、大きな人気を抱えた「死ねないコンテンツ」(数々の続編、メディアミックス、コラボ等)の終わりの形です。その点で、今作の庵野監督の出した答えは素晴らしいものだったと思います。
彼らはもう戦わずとも生きていける。
誰かが作品を作らなくとも生きていける。
万が一、エヴァを思う者が1人も居なくなろうとも生きていける。
パイロット、登場人物、制作チーム、そして我々が、(一旦は?)感じ方は人それぞれでしょうが、エヴァから開放された訳です。
誰もが思い思いに自らの力で明日の世界を生きていくことができる素晴らしいラストでした。
長年エヴァを支え続けてきた全てのチルドレン(もうそんな年齢でもないかもしれませんが!笑)たちも、我々の世界を精一杯に生きていくことで、どこかで彼らとすれ違う日も来るのかもしれません。
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