「非現実すぎが定着してきた」ダイ・ハード ラスト・デイ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
非現実すぎが定着してきた
総合:75点 ( ストーリー:65点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:85点|音楽:70点 )
モスクワ到着早々のいきなりの派手な路上での追跡劇は、非現実的だが大迫力。前作よりも映像技術が上がっていて、どこまでが実写なのか区別がつきにくいのも迫力増大に貢献している。戦闘ヘリがモスクワ上空で銃撃をするなどやりたい放題で過剰な演出になっているのは良くないが、乗り物の出てくる場面の活劇の質感は前作よりも向上している。
しかしどんなに非現実的でもただ派手にすればいいやという思い切りがだんだんと新作ごとに定着してしまって、この制作者側のやりすぎ感のせいで作品全体としての質感の低下があるし、この路線には幾分の飽きもきた。息子も頑張っていたし、金のかかった活劇部分を楽しめたのでまだいいのだが、このままいくと派手なだけのお馬鹿映画というのが定評になってしまいそう。
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