劇場公開日 2013年2月14日

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「ガラスと銃弾と血が飛びすぎ」ダイ・ハード ラスト・デイ 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ガラスと銃弾と血が飛びすぎ

2015年2月1日
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鑑賞方法:TV地上波

笑える

楽しい

単純

頭の頭皮を見守りながら、ずっと見てきたシリーズだけど、えらく全体が薄かった(頭は含めていませんよ)。これは確かに評判納得。 マクレーンの愚痴だって、面白アクションも息子の活躍も良いとこ詰まってるのに、その他が本当冴えないなぁ。
たぶんその理由だけど、一つは悪役にあると思う。これまで出てきたマクレーンの犠牲者は(苦笑)、どこか愛着が沸くような(変な言い方だけど)キャラが本当面白いのに、今回出てきた悪役は一言言うなら"無個性すぎる"。意外性も最後までなければ、魅力もないし深みもない。グルーバー兄弟のオマージュらしいけど、これを見たら兄弟は墓の中で勝ち誇ってそう。あと『3』から継続している女性悪役のポジだけど、こっちも本当地味。突出してるものはないし、ヘリで自爆してエンドとか、これじゃ単なるネタキャラ以下。最後の顔なんかアホ丸出しだし(ダンス男はもっとダメ)。
もう一つは話そのもの。息子とコンビ組むのは良いし、外国行っても災難付属は笑いもあるし面白いのに、それを全く生かしてない脚本・演出がダメでしょ。ジョン・ムーア監督は『エネミーライン』が結構好きで今回期待してたけど、これじゃ満足できないよ。そもそも合ってなかったのかも。
あとえらく血生臭すぎ。ガラス降下率・車回転はシリーズ最高記録だけど、血と死体も最高記録で、何か違う気がする。『ランボー 最後の戦場』じゃないんだから、そこは改善してほしかった。
だけど良かったところはある。息子役のジェイ・コートニー!愚痴るところに災難磁石は、良くも悪くも父親譲りで、だけど親父が持ってない若さと反抗期がかなり笑えて、息子に結構ハマってた。カイル・リースも楽しみかな。
もちろんお馴染みブルース・ウィリスもマクレーン全開、無茶全開で安心して見てられたし、愚痴も決まってエンジン全開(笑)だけど破壊は過去最高(苦笑)弁償代は凄いだろうね…。
まあ楽しかったけど、シリーズの中では本当下。それを含めて見ることをお薦めです。

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平田 一