「頭毛と年月に。」ダイ・ハード ラスト・デイ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
頭毛と年月に。
回を重ねる毎にブルースの頭毛に乗じて薄さを感じさせる?作品
(スイマセン)ながら、一作目から皆に愛されてきたシリーズ大作。
今回はもうこれで…っていう意味での日本タイトルみたいだけど、
何かインタビュー聞いてたら、まだ終わらないみたいですが^^;
ブルースもそこまで歳とってないし、息子まで出てきちゃったから、
作ろうと思えばまだ作れそうな気配…。
でも確かに、一作目の面白さは破格だったから、あのレベルはもう
望めないだろうなぁ。
そもそも…息子がCIAって何?(ブルースのアイディアらしいけど)
運が悪いとかツイてないとか、そういう問題じゃないでしょーが。
わざわざロシアまで、お父ちゃん、巻き込まれに行ってるんだもの。
それにCIAの仕事事情が一介の警察官にまで(いくら家族とはいえ)
う~ん…と思う部分がホントに多い。しかしまぁそれもお約束で。
細かいツッコミは今作の場合、シリーズ中にもたくさんあったし、
そもそも普通死んでるはずの男が死んでないだけでもあり得ない、
あぁこういう映画なんだ、と何年経っても温かく観守り続けますよ。
しかし大きくなりましたねぇ~!息子。前回で娘は登場済みだから
あぁコイツか(爆)みたいなものですけど、少し前にアウトローで
鑑賞済なもんだから、こう言っては何だけど、マクレーンの息子
というより、どっかのテロリストにしか見えない^^;あの顔と体型じゃ。
ブルースに似た俳優を見つける方が難しいんだろうけど、こういう
キャスティングって(シリーズものは)後で尾を引くから慎重にねー。
しかしマクレーン一家って(元・奥さんは二度と出てこないけど)
親子で何かとつるんで仲が良いわよねぇ。ブルースんちみたい^^;
ところで今作は一作目へのオマージュ?でもないんだろうけど、
似たところがたくさんあって、犯人が味方に化けてたり、最後に
落っこちていくあのカットなんて一作目と全く同じ!すごく懐かしい。
古ネタをそのまま持ってきても、現代じゃもうウケないだろうけど
どうですか、中高年には嬉しいくだり!頭毛と年月に感無量の趣。
一つ戴けないのは、不用意極まりないチェルノブイリを扱うネタ。
サラリと流すにはあまりにタイムリーすぎるし、毛が抜けるなんて
ブルースに宛てたギャグにしたって、さすがに笑えないところ。
98分でタイトに纏めたところがせめての救いで、96時間に通じる。
(ラストの、父さん!…ここだよ。には爆笑。やはりツイてるとしか)