劇場公開日 2013年2月14日

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「ジョン&ジャック親子の最強最悪のこのおバカなタッグを楽しんで観て欲しいね!」ダイ・ハード ラスト・デイ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ジョン&ジャック親子の最強最悪のこのおバカなタッグを楽しんで観て欲しいね!

2013年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

「ダイハード」それはあくまでも、不死身のデカ・ジョン・マクレーンのお話なのだ。
理屈やダメ出しをしたら、この映画は一切成立しないのだ。正当な刑事ドラマや、普通のヒーロー者の様な、正当性や、ストーリー性の筋道を求めてこの映画を観るのは、そもそも間違いの基であると私は思っているので、只アクションを今回はどんな感じで魅せてくれるのかな?と不死身のジョンにとっての死の一歩手前とは、どんなアクション展開になるのか?どんな事を今回またやらかしてくれるのか、只それを観客が見届けられればこの映画は任務完了なのだ。
あくまでも、「これで良いのだ!!」破壊の天才王であり、暴れん坊将軍の様に只絶対に死なないのは分かっているのだから、これはキッパリと不死身と言う下手な嘘で固めた死なないジョンの活躍の証人にさえなってあげられれば、それで映画の制作意図は完結した事になるのだ。
今回も、舞台はモスクワへ移って、一暴れと言うだけのお話しで、ステレオタイプの悪人をロシア人で仕立てる。金の為に核廃棄物の濃縮ウランを売買する話しなど、福島の事を思うと正直うんざりさせられるのだけれども、そこはあくまでも、ジョンとそして今回は、ジョンのJrジャックとの親子で最強最悪のタッグを組んで、どこまでやらかしてくれるのか?を観ていれば良いと思うのです。

今回の良いところは、男は外で仕事に没頭していればそれで良いと思っていたジョンも、家族との時間を大切に出来なかった事を今では後悔していると言う下りで、これからはどんな事をしてでも、力の限り息子の危機を救う父と言う今回のジョンのミッションはハッピーエンドで終わるのだからこれで気持ち良くなれれば最高ですよね。
と言う事で、今回はジョンの息子の登場で、ホロリと泣かせてくれる見せ場を用意してくれた事で私は個人的には大満足でした。
理屈で考えれば、あのカーチェイスそのものも成立しなくなってしまうのだから割り切って観られる人にお薦めの作品だ。
「アウトロー」にしても本作にしても、私は劇場で観て欲しいとは思うのだけれども、今は家庭でも映画を充分楽しめる環境が整いつつあるので、もう暫らくしたらDVDと言うのも一つの選択かもしれないのだが、私は時間とお金が許す限りは、どんな映画でも劇場で観たいし、他の映画ファンの方にも劇場で映画を観て欲しいと願っているのだ。
その理由はシンプルで、映画は基本大画面で観る事を前提にカメラワークを計算して制作されている事を思えば、是非どんな映画でも劇場観て欲しいと私は願うのだ。そして本作品のようなアクションメインの作品は尚更に、劇場で観てもらえる事を願っているのだ!最近は本当にどこの映画館へ行っても満席で映画を観る事は少ないので、残念に思っているのだ。DVDを家庭で家族と観る場合は、その映画を観る時間を共有している人々が少ないと言う事で、映画を観終わった後の印象も違ったものになるからだ。
劇場で映画を観賞する事は、1本の映画としっかり向き合うと言う事だと思うのです。そして映画ファンがいる限り、映画の制作に携わる人達にはもっと映画ファンが感動出来る素晴らしい作品を是非制作して欲しいものですよね。
今日も、何処かの映画館で新しい感動をみんなで共有出来たら嬉しいと思う!
何も考えずに観られる「ダイハード」シリーズの様な作品を楽しむのも、また映画ファンにとっては、嬉しい悲鳴の一時なのだ!

ryuu topiann