「最後のダイ・ハード」ダイ・ハード ラスト・デイ tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
最後のダイ・ハード
『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(原題:A Good Day to Die Hard)
『アウトロー』で悪役だったジェイ・コートニー出演
『4.0』がうーん・・・という出来だったので期待はしていなかったのだが
今回は前作のオタクくんみたいにトークでイライラしないのでその分マシ
ロシア、ウクライナという単語が並び、2022年現在微妙な気分になった
※ 批判的内容
続編ごとに出来が悪くなっていくダイ・ハードシリーズ
2作目まではそれなりにコンセプトもあり、納得の行く展開であったが
3作目からは単なるブルース・ウィリス主演のAAA級アクション映画と化した
ブルース・ウィリスにアクションが難しくなった時点で続編を作ることをやめるべきだったと思う
同様に主演作として作り続けているシリーズに『ミッション・インポッシブル』があるが
あちらは素晴らしいテーマ曲、仲間、お約束の展開があり、シリーズ作品としての楽しみがある
トム・クルーズが主演でなくともタイトルとして作り続けていけるだけの魅力がある
しかしダイ・ハードは初期からの流れ、お約束といったものが守られず
ブルース・ウィリス主演以外はジョン・マクレーンとテロリストの対立構造、
"テロリストとの通話"といったシーンだけ
本作に至っては一応全作通してあった"テロリストとの通話"がなくなってしまった
これがあまりにも残念すぎる。
代わりに第一作のセルフオマージュシーンはあるが、演出も何もかもとてもあの領域には至らない
カーチェイスシーンが凄まじい質だが、量が多すぎて胃もたれする、しかし本作の一番の見所
年齢的に厳しいのはわかるが格闘シーンが不足
全体的に暗めの画面で展開されてうーん・・・
ジャッキー・チェンの映画のようなアクションは良かった
敵の印象が弱すぎる
売りの親子の描写が取ってつけたような感じで感情移入が難しい
化合物27-4、噴霧するだけで放射能中和するとんでも物質の登場でうーん・・・中和の研究はあるけれど・・・
そもそも本作のコンセプトが良くわからない
ダイ・ハードを次代に続けるためのリブートならブルース・ウィリスは主演じゃなくてよかった
ブルース・ウィリス主演作の完結ならば、息子とのダブル主人公は望ましくなかった
『ダイ・ハード』としては微妙、アクション映画としてはそこそこ面白い