「あなたが政治を考えなくても、政治はあなたを考える」The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたが政治を考えなくても、政治はあなたを考える
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映画「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」
(リュック・ベッソン監督)から。
「事実に基づく物語」として観始めたが、私の勉強不足で、
ビルマの非暴力民主化運動指導者、アウンサンスーチーさんが、
どうしてこんなに国民に支持されたのか、やっとわかった。
彼女の父親がビルマ独立のために勇敢に戦い、銃弾に倒れた、
その前提を理解すると、疑問もすっきり解決された。
作品の中で「アウンサン将軍の娘」という単語も出で来るし、
彼女自身「私は父の血を引く娘です。
今、国で起きていることに無関心ではいられません」と言い切る。
さらに「昔、父が言ったように、最悪の心構えにして、
最高を望み続けます」と語ったシーンが印象に残る。
15年に及ぶ自宅軟禁は2010年に解除された彼女は、
軟禁されていた時、父親の教えを紙に書いて家中に貼る。
そして、ちょっぴり興味を示した軍の新人に、こう諭す。
「『あなたが政治を考えなくても、政治はあなたを考える』
私の父の言葉よ。その意味をよく考えてみて」と。
今や日本は、政治に無関心の国民が増えている、というが、
この台詞の意味を、もう一度、考えてみる必要がありそうだ。
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