「久々の室井さんの命令、しびれました!」踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
久々の室井さんの命令、しびれました!
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国民的大ヒットシリーズとなった「踊る大捜査線」。
最近その座を「海猿」に奪われつつあり、前作が“踊るだよ!全員集合”な内容だった為、よほどの意気込みじゃないと「4」は無理だな…と思っていたら、早くも登場。しかも完結編!
さて、青島たちの最後の捜査はいかに…?
「3」よりかは全然良かった。
さすがに「1」や「2」のスケールには及ばないが、今回テーマを一本に絞ったのがイイ。
ズバリ、警察の腐敗。現役刑事の犯行と、それをもみ消そうとする警察組織の不正。
まるで杉下右京が真っ向から立ち向かっていきそうなテーマに、青島たちが立ち向かう。
その緊張感が、「踊る」特有のテンポの良さとユーモアと上手くマッチし、2時間あっという間だった。
共に不当な辞職勧告を受けた青島と室井。
そんな2人が言わば“最後の事件”に挑む。
室井が指示し、青島が走る。
久々のこの関係に、劇中の青島のセリフ同様、「しびれました!」。
やっぱ「踊る」はこの2人の関係あってこそ。
初期の頃を思い出し、ワクワク興奮した。
すみれは過去銃で撃たれた後遺症に人知れず苦しみ、警察を辞める決意をする。青島との関係は?
スリーアミーゴーズ化した真下署長や個性的な青島の部下たち。(「3」の唯一の収穫がこの青島の部下たち!)
それぞれのキャラクターとドラマあって、「踊る」は成り立っている。
また、引き続き前作から登場の鳥飼。
その存在はますますミステリアスとなり、物語のキーとなる。
映画はラスト、警察組織の不正の決着が付く。
その会見の最中、青島は現場に向かう。
最後まで現場主義の青島のラストシーンは清々しく、新たな希望を感じた。
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