サカサマのパテマのレビュー・感想・評価
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なぜかジブリ感
【”重力方向が真逆の世界の若き男女の出会い。そして、全ての人間が共に生きる世界を作る!”今作は、吉浦康裕監督が発するメッセージが強く伝わって来るSFラヴファンタジー作品の逸品である。】
■エイジが住むアイガは独裁者イザムラが治める空を忌み嫌う世界である。
そこに重力方向が逆の地底世界から少女・パテマが降ってくる。
今にも空に落ちそうな彼女を助けようとしたエイジは、パテマに引かれるように空へ飛び出してしまう。
これが封じられた「重力方向が逆の二つの世界」の謎を解く出会いとなるり、二人はパテマが憧れる数年前から行方不明になっていた冒険家ラゴスと空を飛ぶ事を試みたエイジの父の秘密を知っていくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は作品の世界感の設定が、超絶に優秀な作品である。
過去に重力からエネルギーを取ろうとして重力が真逆の二つの世界が生まれ、一つの世界に住む人たちは地下で暮らし、もう一つの世界は独裁者イザムラが治める空を忌み嫌うアイガで暮らすという設定である。
・この作品が伝えるメッセージは作中でも描かれるように、”全ての人間が共に生きる世界を。”という事だろうと思うのである。
・エイジと、パテマが重力が逆の中でお互いに必死に助け合う姿や、次第に明かされる冒険家ラゴスと空を飛ぶ事を試みたエイジの父との関係性と、育まれていた友情。
二人が、笑顔で映っている写真は、何故かとても沁みるのである。
<今作は、SF作品としても重力方向が逆の二つの世界という世界観が秀逸であり、そこからこの作品を制作した吉浦康裕監督が発するメッセージが強く伝わって来るSFラヴファンタジー作品でもあるのである。>
下に引っ張られる感覚
着想の秀逸さ
ジブリに近いKADOKAWA作品
何故ジブリに近いか?
まず、終わり方がジブリっぽく、ジブリは大体ハッピーエンドで終わるのであんまり好きではない。
そして主人公達がジブリキャラクターの顔に近いような気もする。
それで点を自分は少し下げた🤏
無論、評点もある。
パテマ達を救おうとする真っ直ぐな青年のエイジに惹かれた。
彼のような青年に憧れる子供は多そうだw
そして悪も悪で執念深さを感じた。
悪役の質濃さがなかったら多分さらに面白みがなくなっていただろう。
また、普通の人間とサカサマがリンクするというのは思ってもいなかった。サカサマというもには、誰もいないし、未知の域に作者側は達していそうだった。
しかし、初めの方に言ったように、ジブリ臭さがあったので、そこさえなければ良かったと思う。
文科省推薦の人権映画になってもいいレベルの傑作。ストーリーがしっか...
空に落ちていくことを想像してみる
発想は秀逸ですね。
想像する面白さ。
2人の関係性がいい
想像力豊かな人はとてもおすすめ
浮遊感
逆さま世界ってファンタジック!
99分でしっかりまとめながらも、考察のしがいがある作品
重力が逆(サカサマ)の少女が”地底から降ってくる”。
いわゆるボーイ・ミーツ・ガールものです。
ヒロインのパテマがとにかくかわいい!
ただ本作はそれだけに終わらず、”サカサマ”という世界観設定をとても上手に使っています。
サカサマの技術で滅びた世界、地の底の冒険、空の上の冒険…。
あと地面があることのありがたさね。
地面がないことの恐ろしさが嫌という程伝わりました。
視聴中、手のひらに汗かきまくり…。
本当に見せ方が上手い。
途中、世界観設定の大きさに対して99分という短い時間でまとめきれるのか…?と不安になりましたが、それは杞憂に終わりました。物語は綺麗に完結しています。
ただし、残った謎は多数あり。
以下、気になったこと。※ややネタバレあり
・それぞれの世界の成り立ちは?管理者はいるのか?
・パテマたち第2世代以降もサカサマの影響下にあるのはなぜか?ひいてはサカサマの技術とは結局どういうものなのか?
・主人公の父親がサカサマの技術をサクッと再現してたけど、もしかして人類史に残る天才なのでは…?
etc…
設定資料集が出ているみたいですね。
絶版だけど…。
電子書籍で出してくれないかなぁ。
押さえるべきところは作品中で押さえ、見終わったあとも考察のしがいのある素晴らしい作品でした。
イブの時間が好きな人は是非こちらも。
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