サカサマのパテマのレビュー・感想・評価
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着想の秀逸さ
アニメならではの映像力が発揮できるテーマだったと思う。流れるようなストーリ展開で、やや雑なディテールも省略も許容範囲かな。
自分がどっちの世界にいるのか錯覚しそうで、そういう不安定感とか揺らぎ感とか、「インセプション」に通じるものを感じた。
ジブリに近いKADOKAWA作品
何故ジブリに近いか?
まず、終わり方がジブリっぽく、ジブリは大体ハッピーエンドで終わるのであんまり好きではない。
そして主人公達がジブリキャラクターの顔に近いような気もする。
それで点を自分は少し下げた🤏
無論、評点もある。
パテマ達を救おうとする真っ直ぐな青年のエイジに惹かれた。
彼のような青年に憧れる子供は多そうだw
そして悪も悪で執念深さを感じた。
悪役の質濃さがなかったら多分さらに面白みがなくなっていただろう。
また、普通の人間とサカサマがリンクするというのは思ってもいなかった。サカサマというもには、誰もいないし、未知の域に作者側は達していそうだった。
しかし、初めの方に言ったように、ジブリ臭さがあったので、そこさえなければ良かったと思う。
文科省推薦の人権映画になってもいいレベルの傑作。ストーリーがしっか...
文科省推薦の人権映画になってもいいレベルの傑作。ストーリーがしっかりしている。エンドロールが終わるまで自分と相手の立場を如何に想像できるか考えさせられた。人生で自分の身に降りかかるいざこざを解決する前にまず観ろ。
空に落ちていくことを想像してみる
実際に相手の立場に立つと、
そこから見える景色は自分の景色とは全く違うかもしれない。
少なくとも、同じということはない。
この大事なことをクリアーに意識させてくれるいい映画だと思います。
100%相手の立場になることは出来ないけれど、
少しでも近づいて、近づく努力をして、
その人と話してみるとお互いの心は通じやすいし、
誤解も解けやすくなると思います。
表面的な常識や世間体に、無意識的にも囚われていると、
自意識過剰になったりして、
相手の立場を軽く見たり、忘れてしまうのかも。
発想は秀逸ですね。
奇しくも同時期に同じ発想の作品が公開されていますが、この着想は秀逸ですね。
キャラクターといい話の流れといいどこかジブリを思わせれる作品ですが(ラピュタを意識している感じですね)どちらも今となってはテンプレート的で、いまいちインパクトが無いのが残念です。
そうかと言って面白くないわけではないのですし、最後に明かされるこの世界の本当の姿を含め脚本はかなり練り込まれているように思います。
公開された当時に観ていたら、もう少し評価が上がったかもしれませんね。
想像する面白さ。
映像が凄い。
ジェットコースターやフリーフォールで墜ちる時の、脚がすくむ感覚を覚えたよ。
ここまで臨場感があるアニメ映画も珍しい。
雰囲気は好きだけど、ストーリーは「え?……それだけ?」で終わるかなぁ。
ただ、見終わった後に想像力を掻き立てられる。
世界構造の謎や、爺さんの台詞から原因を作った人はどちら側で、本当の意味で被害者は?って考えると楽しかった。
よくも悪くも説明(中身も?)が無い映画だった。
2人の関係性がいい
互いに重力の働く向きの異なる2人の物語。
アマプラにあって前から気になっていたので視聴。
おもしろかった!!
空に2人で漂うシーンは圧巻、高所恐怖症の人はだめかも?
この後2人はどうなるんだろう?
重力の向きが違うからこれから一緒にいることも難しいよね?
なんて気になってます。
面白かったのでオススメです!
想像力豊かな人はとてもおすすめ
見終わったあと「????」状態で解説サイトに飛び付きました。
解説サイト込みでやっとわかるのは、私の理解力の問題もあるでしょうが、ちょっと説明足りなさすぎかなと。
最後まで理解できればストーリーはとても面白かった!
世界観自体はとっても好みで、パテマのいる地下世界はすごく書き込まれていてめちゃめちゃわくわくしました。あのすこし退廃的で雑多な感じ大好きです。
逆さまでつかみ合う格好はどこか既視感ありましたが、ラピュタでした。
あと1つ突っ込むとすれば、エイジの同じクラスのほぼセリフないのに微妙にフォーカスのあたる女の子必要ですかね?笑
浮遊感
重力と体重の関係で引っ張りあった結果ああなるのは理解できる。
でも握力腕力半端ないよね。
パテマ側の人たちの行動理由も子孫に伝わってないのなら、意味ないよね。
浮遊感はとてもよかったけど、終わってみたら関係ないとこ気になっちゃって。
映像はとても良いのだけれど、なんだか残らない内容。 重力もツーマン...
映像はとても良いのだけれど、なんだか残らない内容。
重力もツーマンセルで飛行するくらいしかない。土師孝也さんの声だけが残った。
なかなか良い
こういう想像から作る世界観のお話は楽しいですね。
なかなか良かったです。
だがしかしあんなしがみつき方でずっとしがみついていられる握力どーなっちゃってんだ!!と、サカサマの時トイレどうしてるんだ!っていう現実を垣間見てしまう瞬間があったため、入り込みすぎることはできなかった映画だったのかと思いました。
逆さま世界ってファンタジック!
ずっと観たかった映画の一つ。
これは面白い!
重力が逆さまになっている国、地底の世界に住む少女と、地上の世界に住む少年の交流の物語。
かつて重力の実験に失敗した人類は、その報いとして真逆の重力が生まれ、数多くの人間が空へと引き上げられてしまったという悲劇…。
そんな悲しい歴史を持つ地上の世界にに興味を持った少女は、行方不明になった父を探しに空へ飛び出します!
地上で出会った少年との出会いが、この反重力の世界で、様々な奇跡を起こします。
天空の城ラピュタのような壮大な世界観に大興奮!
逆さまに抱き合う二人の姿が素敵です!
驚きがあるから良い。
サカサマで空を恐れるパテマ。管理者に抗い空に憧れるエイジ。
両者は偶然出会い、パテマは空の美しさを、エイジは落下する恐怖を知って、互いに相手を理解する。だが、アイガを管理するイザムラとの戦いの末、真の地上に行き着き、逆さまだったのはアイガであったと知る。パテマとエイジは嬉々として、初めて見る地上世界を見渡す。
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ポスター見た時点では、男女の子供が抱き合ってるの可愛いよね、ていうのを描きたいだけの魂胆で、その口実としてのサカサマなのかと半分疑ったんですが、観てみると違いました。
「サカサマ」の面白さを積極的に追求しているし、メッセージ性もある、バッチリ内容の濃い作品です。
テーマは異なる価値観の相互理解、そして世界認識の転換でしょう。
現代は多様な価値観が認められつつありますが、しかし、異なる価値観を真に理解するのは容易ではない。理解できていないことを自覚することすら難しい。そんな危うさに気持ちよく気付かせてくれました。
エイジの視点で観るイザムラは、価値観が倒錯したまま固まった大人達の風刺に見えますが、実はエイジもパテマの気持ちを理解できておらず、認識が甘かったことを知ります。
そしてラストのパラダイムシフト。世界認識を再度ひっくり返し、解った気になっていた観客に一喝します。
イザムラが露骨な悪役すぎて、ちょっとセンス良くは見えませんでした。特に顔の描写が露骨でダサい。変にエモーショナルだったり、嫌な悪人ということは分かり易くなっていますが、ダサいものはダサいです。
最後、空に飛んでいっておそらく死にましたが、彼が地上の存在を知ってどんな反応をするのか、めちゃくちゃ描きどころだったのにあまり細かくは描かれず、ちょっと残念です。
…まあ好みの問題でしょうか。
人工の空の飛行船で、エイジとパテマが見つめ合うシーンについて。「こんな顔だったんだ」というセリフは、二人が初めて同じ向きから相手の顔を見たということを意味し、と同時に互いの感じる気持ちが真に通じ合ったということを意味し、かつ恋愛感情も示唆している複合的な意味のある見せ場でしたが、やっぱりパテマが逆さで、エイジ視点のため、ちょっと分かりづらい。カメラを横にして両者の顔を同じ向きに撮る、ではだめだったのか。作り手じゃないと分からないとこかもしれませんが。
でもここの一連のシーンは感動しましたし、好きです。
他にもBGMのこととか、構図とか、ちょっと好みでない所もあるけど
でも、やっぱり新鮮な驚きを得られる素敵な映画だと思います。
99分でしっかりまとめながらも、考察のしがいがある作品
重力が逆(サカサマ)の少女が”地底から降ってくる”。
いわゆるボーイ・ミーツ・ガールものです。
ヒロインのパテマがとにかくかわいい!
ただ本作はそれだけに終わらず、”サカサマ”という世界観設定をとても上手に使っています。
サカサマの技術で滅びた世界、地の底の冒険、空の上の冒険…。
あと地面があることのありがたさね。
地面がないことの恐ろしさが嫌という程伝わりました。
視聴中、手のひらに汗かきまくり…。
本当に見せ方が上手い。
途中、世界観設定の大きさに対して99分という短い時間でまとめきれるのか…?と不安になりましたが、それは杞憂に終わりました。物語は綺麗に完結しています。
ただし、残った謎は多数あり。
以下、気になったこと。※ややネタバレあり
・それぞれの世界の成り立ちは?管理者はいるのか?
・パテマたち第2世代以降もサカサマの影響下にあるのはなぜか?ひいてはサカサマの技術とは結局どういうものなのか?
・主人公の父親がサカサマの技術をサクッと再現してたけど、もしかして人類史に残る天才なのでは…?
etc…
設定資料集が出ているみたいですね。
絶版だけど…。
電子書籍で出してくれないかなぁ。
押さえるべきところは作品中で押さえ、見終わったあとも考察のしがいのある素晴らしい作品でした。
イブの時間が好きな人は是非こちらも。
ドキドキが止まらない
劇場公開当時、予告を見て気になっていたものの、いつから上映するのか忘れていたため見逃しており、今頃になって鑑賞。
王道のボーイミーツガールで、大方の人は『天空の城ラピュタ』を思い出すことでしょうが、
・パテマが可愛い!!(特に声が)
・重力反転という設定を活かした浮遊感の描写!
・二転三転する世界の秘密!
というわけで、ハラハラドキドキしっぱなしの素晴らしい冒険活劇でした。
途中、予算尽きちゃったのかなぁ、という箇所もありましたが、演出ということにしておきましょう(笑)
吉浦康裕監督の次作が楽しみです!
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