「まだ書きかけのレビューだけど、倉石の圧倒的な気迫に男泣き(:_;)」臨場 劇場版 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
まだ書きかけのレビューだけど、倉石の圧倒的な気迫に男泣き(:_;)
今までのテレビシリーズを超え、『相棒』を含むテレビ朝日のサスペンス・刑事もので一番傑作だと思うくらい、完成度の高い作品でした。
冒頭に病魔に冒された主人公の倉石が雨の中で倒れていく長回しのシーンからはじまる本編は、全編を死期を悟った倉石が、たとえ最後の1秒となっても、死者の声を根こそぎ拾い上げるまで、終われないいう執念が、悲壮感を伴って、観客のハートを鷲づかみしてくるのです。何という鬼気迫る表情なのでしょう!
本作では、そんな倉石が何故死者の声を根こそぎ掴むことにこだわり続けるのか。テレビ編では、死んだ妻雪絵の声を拾えなかった慚愧の念が、倉石を動かしていることになっていました。けれども劇場版ではもっと深いルーツが明かされます。そしてテレビ版では倉石のこだわりを全く理解しようとしてこなかった小坂も、初めて根こそぎ掴む大切さに気づき倉石と同じ動き方を独自の判断で開始することもポイントの一つ。倉石イズムが徐々に広がりを見せ動き始めたのです。
渾身の演技を見せる内野聖陽を見ているというか、劇中の倉石の生き様を見ているだけで男泣きしそうなくらい熱くなってしまう本作。
さらに演出面でも『探偵はBARにいる』の大ヒットでノリまくっている橋本監督が手掛けただけに、ダイナミズムさと繊細さを織り交ぜた「臨場」ならではの情感で仕上げてくれました。
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