「あまりにも残酷で希望に溢れた、人生への解答」桐島、部活やめるってよ 伏兵SQUADさんの映画レビュー(感想・評価)
あまりにも残酷で希望に溢れた、人生への解答
この映画を観た感想として「意味がわからない」と答える人がいる。
正直言ってわからない人にはわからないと思うし、きっとわかる必要もないんじゃないかな。わからないって幸せなことだと思う。こう書くと嫌味ったらしく聞こえて嫌なんだけど、これは紛れもない本心。きっとそういう人のほうが人生を謳歌してると思う。
この映画を観て刺さるものがあった人。きっとその人は劇中の誰かに自分自身を見出した人。そしてそれは同時に、自分が抱えている劣等感とか惨めさを自分で否定できないまま今を迎えた人なのだと思う。無力感、倦怠感。人生とは何なのか。この映画が与えてくれるものはそんな問いに対するひとつの解答である。
衝撃、という言葉がこれほどふさわしい映画はない。
永遠に語り継がれるであろう、日本映画史のマスターピース。
コメントする