「くすぶる高校生たちの群像劇」桐島、部活やめるってよ いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
くすぶる高校生たちの群像劇
桐島が部活を辞める。
それによって起きた歪みは関係性を狂わしていく。
観た人誰もが登場人物の誰かしらに自分を重ね合わせ、
イライラしたりできるんじゃないか。自分に響きまくる作品だった。
モロに影響を受けるのが、桐島と同じバレー部員と仲の良いカースト上位の人達。
学生の先の見えない不安であったり、不安定な友情、熱を持って取り組めずにくすぶっている感じ、どうしようもない壁にぶつかって葛藤しそれでも戦い続ける必死さ…
菊池の何でもできるけど、本気になれない空虚さを演じた東出お見事。
性根腐り女沙奈を演じたの松岡茉優、全く気づかずエンドロールでびっくり。
それに対して、影響無いのが映画部と吹奏楽部、どちらかというとカースト下位の人達。
不器用さにもどかしさを感じつつ、真っ直ぐさに微笑ましくなる。
どちらも理解できるから本来であれば関わることのない2つの立場のぶつかり合いには衝撃を受けた。
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