劇場公開日 2012年7月21日

「もやもやして最悪の後味」おおかみこどもの雨と雪 だいこんさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0もやもやして最悪の後味

2012年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

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だいこん
あいりさんのコメント
2012年9月4日

もし、子育て未経験の方なら、親になってから見ると、認識変わるかも。
経験されてる方なら、価値観や感性が違うからどうしようもない。
それしか言えないかな。

あいり
hujinoさんのコメント
2012年9月2日

ラストについてのみ書かせていただきます。
主様のここから始まるというのはある意味あっていると思います。
だれの人生もこれからもまだまだ続いていきますし、子供たちが直面する悩みや選択も。
映画はその初めての大きな節目を切り取ってラストとしているのだと思います。

後半生き方をめぐって雨と雪が大喧嘩をします。
あれはもう子供の頃のじゃれるようなけんかとは違うものです。
花の母親業もただ食事を与えて養育するということとは違ってきました。
思春期という大きな成長の節目に入った子供たち。
誰もが直面する自分の人生へ歩みだす、その記念すべき一歩。

映画は祝福とエールをこめて暖かく子供たちを送り出します。
花は息子への愛着を超えて、人間よりも一足早い親離れを受け入れ、悲しみを笑顔に変えて雨を送り出します。
いつかは必ずやってくる親離れ子離れを若おおかみとなった雨のきっぱりとした態度と覚悟を決めて受け入れる花の強い態度で、感動的に表現してくれました。

雨は出て行く時に母親に何も言いません。
母親の意見や許しをもはや必要としていないということなのだと思います。
雪も豪雨の中、母親を求めることよりは、級友との交流を大切にしています。
それは親としては寂しい反面、とても嬉しく誇らしい事でもあるんです。
子供の自立は子育ての大きな目的なのですから。
花の子育てのドラマはあれで完結しているのですよ。

無事を知る遠くから聞こえる雨の遠吠えと、寄宿舎に行った雪からの手紙。
子育ての一括りを終えた花にとって十分なエピローグのシーンでした。
そしてそれは親として幸せな事なのです。

今まさに中学生の娘の親である私はそう思いました。

hujino