「この映画の良かったところ。悪かったところ。監督の伝えたかった事を考察してみた。」おおかみこどもの雨と雪 トマトWAVEさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の良かったところ。悪かったところ。監督の伝えたかった事を考察してみた。
この映画を見た感想を一言で言ってしまえば、人を選ぶ映画でした。もちろん良いかと聞かれたら、映画的にはあまり美味しいところを取れていませんが…。それがこの映画の魅力でもあると私は思います。
デメリット1、 人を選ぶ映画
まずはここです。何故人を選ぶ映画になったのか?それは、映画のテーマは[母と子]つまり、子を持つ母や子を持つ予定の母などが対象となってくる訳です。つまり、母親なら共感できる映画となります。もちろん、子供が見ても楽しい映画になっているのですが、少し難しい話だと感じてしまう人もいると思います。
デメリット2、 人によって感じ方が違う。
これは、映画のレビューにもつながる大切なことですよね。この映画は観てほしい対象が限られているので、あまりこの映画の世界に馴染めない人も多いのです。
これまでデメリットを話しました。次はメリットです。
メリット1、 ファンタジー好きな人にはたまらない作品。
この映画の世界感はファンタジーに近いです。ファンタジー好きな人からしたら、最後のシーンは感動すること間違いなしです。
メリット2、 自分への母親の愛情が分かる。
やはり皆には、必ず母親がいます。それは生き別れでも、捨てられても、肉親の母はいるのです。まぁこれも対象者が限られますが…。母が自分をどのように育ててくれたか、聞ける機会ができる。
それでは最後に監督が視聴者に伝えたかった事。
それは、多種多様と共生です。
テーマとは別です。私があくまで感じたことです。人を尊敬し、偏見や差別を生まないようにするのが、理想だと思いました。
もちろん難しいです。映画でもそう描かれていました。花は雪は人間として、雨を狼として、生きることを認めていました。世界には沢山の人種がいる。その人種の文化や生き方を認める事が大切だと思います。それは、映画のレビューでもそうです。いろんな意見や見方、考え方があるので自分の思ったことを押し付けるのではなく、他の人の考えや、意見も尊重すべきだと、監督が視聴者に伝えたいのだと自分は、感じました。
だいぶ深堀しましたが、多分、筋から離れていないと思うので是非参考にしただければ、幸いです。まだ、この映画を見てない人や見たことある人も、少し時間を置いてまた視聴してみれば新たな発見があるかもしれませんね。