おとなのけんかのレビュー・感想・評価
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愉快!痛快!滑稽!不様!?
オスカー俳優二人に「タイタニック」女優と豪華な面子に囲まれて地味なJ・C ・ライリーが良い味で抜群な存在感。
自分が親の立場でこんな状況は加害者側でも被害者側でも招く側でも招かれる側でも陥りたくない。
ゲロのシーンは最高にリアルで心底、不快に感じるし犠牲になった写真集が気になる。
夫婦でも解り合えないのにましてや他人夫婦まで問答無用。
子供は自然と修正出来る柔軟性がしっかりと備わっている。
うまい
何だこれ!こんなことが映画にできるのか?ある意味衝撃。登場人物は二...
心理描写がすごく自然でリアルです。
アメリカ人の怒り
こわおもしろい
動きのない舞台劇で諍いを見せ続けられるのに苛立つ
総合:40点 ( ストーリー:40点|キャスト70点|演出:40点|ビジュアル:65点|音楽:10点 )
部屋の中で物事を穏便に済ませるべく、最初は相手のことを窺いながら遠慮がちに、だけど時間が過ぎるにつれてだんだんと本音も出てきて物事は複雑に。しかしこんな他人の醜い諍いを延々と見せ続けられても笑えなどしないし、退屈するならまだしもいらいらするばかり。だから携帯電話の運命には少しだけすっきりする。それにこの程度のことで人生最悪の日なんて言える人々はなんて幸せなんだろうと思うし、その程度の浅い人生をおくってきた人々の最悪の日に興味が持てなかった。
そもそも舞台劇の映画化らしく、映画化してるのに舞台劇と同様に1つの部屋で台詞を喋り続けるだけの演出になっていて、当然ながら映画としての躍動感がない。『冬のライオン』もそうなのだが、このような演出が自分は好きではない。映画化したならば映画としての良さも出して欲しい。
わかるわかるー!的な
同じくらいの子どもがいる親として、なんかわかるわかる…その対応!とニヤリ。
理性的に親として対処したいと思っている自分、でも実は向こうに謝って欲しいーと言う本音。うちの子は悪くないと思いつつも、もしかして非があるのかも…と不安がないわけでもない母親。子育て。
子どものけんかの処理から始まった4人の中年男女のおとなのけんか。
小出しされるそれぞれの人生観、コンプレックス、夫婦のすれ違い、男と女、もうありとあらゆる感情が縦にも、横にも、斜めにも混ざり合い、お酒が入ると更に竜巻が起きたかのようにグチャグチャに混ざり合う。
人生最悪の日と言う登場人物たち。
さもあらん…
そんな一日を、画面越しに見る優越感。
面白い。
この手のコメディー大好物
日々の生活の中で悶々と感じていることがぶはっと映画の中で吐き出され、笑って笑って、私の心は台風一過。
もし、現実にこんなにけんかが起きたら、ほんとに人生最悪の日になるでしょう。
だから、映画の中で見て人間の愚かさを笑笑い、明日から現実世界で頑張ろうと思ったのであります。
あっという間
遊園地のコーヒーカップのような映画
この際この4人の喧嘩の理由や主義主張などどうでもよい。
この4人の共感と敵意の組み合わせがあっという間に入れ替わるところにこそこの映画の魅力がある。まるで遊園地にあるコーヒーカップに乗っているようなスピード感を感じさせる。シナリオはもちろんのこと、ショットと編集の技巧がなせる仕上がりだろう。
狭いアパートの中で繰り広げられる4人のいい歳をした男女の諍い。最初のうちこそ大人としてのわきまえを前面に出して、穏やかに速やかにその場をやり過ごそうとしている。少なくとも3人は。
しかし、1人の言葉の選択と自己愛から、彼らの時間はあとから思えば気の遠くなるほど長く気分の悪いものになるのだ。言うまでもなく、ジョディ・フォスターの「武装」という言葉遣いとお手製の菓子という自己愛の産物がこの長い闘争劇の引き金となっているのだ。
4人にはそれぞれ自己愛の象徴となるものをもっている。
フォスターは手作り菓子の他に画集。子供にも美術の教育を施していると自信たっぷりに語るほどに、自らの芸術愛好に陶酔している。
その夫、ジョン・C・ライリーにはウィスキー、ケイト・ウィンスレットにはバッグである。そして、クリストフ・ヴァルツの携帯電話機。
フォスターの画集とヴァルツの携帯が濡れてしまったとき、ライリーはドライヤーで乾かすという救いの手を差し伸べている。そして幸いというか、これが口論に拍車をかけることにもなるのだが、ライリーのウィスキーは他の3人にも受け入れられる。しかし、ウィンスレットの放り投げられたバッグに関しては他の3人の関心は全く得られなかった。
このことは結局、4人の登場人物のそれぞれの間口の広さを表してはいないだろうか。つまり、ライリーは他の3人の話を聞く耳を持ち、妻と弁護士の矜持には一定の共感を示す。しかし、ウィンスレットは誰の話しも受け入れるつもりが端からないのだ。
このような、自分だけは常に正しいと思い込んでいる、そこそこの美貌とキャリアに恵まれた中産階級の不器用な女をウィンスレットが非常によく表現している。
もちろんフォスターも好演だったが、不器用な女を演じさせるとウィンスレットの右に出る者はいないのではないか。
好みじゃない
面白いに決まってた
ロマン・ポランスキーの密室劇
冒頭とエンディングで「部屋の外」が映し出される以外は、ほとんど1つの部屋だけでストーリーが展開していく密室劇。見終わってから舞台が原作だったと知ったが、なるほど演劇的な作品だ。
それにしても、ポランスキーの演出や絵作りが良い。
2組の夫婦を演じる、ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ヴァルツ、ジョディ・フォスターとジョン・C・ライリーの4人が、それぞれ見事。
監督と役者達、それぞれに「あっぱれ!」と言いたくなるような痛快密室劇。多くを語る必要もなく、未見な人には、ただただ「見て損はないです」とおススメしたくなる一本。
みんな大人気なくてかわいい
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