おとなのけんかのレビュー・感想・評価
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好みじゃない
公開してるときにいろいろなところで評判良かったから、ちょっと期待してたんだけど、全然楽しくなかった。
この映画の面白さって何?
登場人物たちの話もなんかずっと話してるんだけど、あまり噛み合ってないし、これを面白いと感じることがよくわからない……。
面白いに決まってた
なんといってもシュチュエーションカオスもので、このキャスティングは最強でした。
スタートした時はクリストフヴァルツの一人勝ちと思ってみてましたが、後半のジョディフォスターの演技は圧巻でした。ジョディフォスターがこんなすごい役者とはと本当に驚きました。
まあ、傑作っしょ
ロマン・ポランスキーの密室劇
冒頭とエンディングで「部屋の外」が映し出される以外は、ほとんど1つの部屋だけでストーリーが展開していく密室劇。見終わってから舞台が原作だったと知ったが、なるほど演劇的な作品だ。
それにしても、ポランスキーの演出や絵作りが良い。
2組の夫婦を演じる、ケイト・ウィンスレットとクリストフ・ヴァルツ、ジョディ・フォスターとジョン・C・ライリーの4人が、それぞれ見事。
監督と役者達、それぞれに「あっぱれ!」と言いたくなるような痛快密室劇。多くを語る必要もなく、未見な人には、ただただ「見て損はないです」とおススメしたくなる一本。
みんな大人気なくてかわいい
80分!素晴らしい尺である。
セリフだけでこれだけ演技を魅せて、部屋の中というワンシーンで尺をもたせるのは凄技!
脚本の面白さと監督の腕をみせつけられたね。
演劇版でもみたかったなぁ。
ケイト・ウィンスレットのむきだし感と、ジョディ・フォスターの顔のシワがよかった。
最後どうやってオチをつけるのかわからなかったけど、納得。いい終わり方じゃあないか!
終わり方………素晴らしい。
この作品は面白い。かなりブラックだけど。
自分は平静心を保って4人を観察しているつもりでも、いつの間にか 酒に酔ったように 彼らの言動の面白さに気づき、アハアハと笑ってしまう。多分この時点で、4人のキャストや製作者諸共の映画の魔法にかかってしまっているように感じました。
私情ですが「おとなのけんか」っていう邦題は なんか気に食わないです。
PS.クリストフ・ヴァルツ万歳!
小品ではあるけれど傑作
子供の喧嘩に大人が入るというのがあるけれど、
これはまさにそれ。
こんなに大人が喧嘩しているところが面白かった映画はないのかもしれない。
すごい役者を4人も揃えて、それがたった四人でお芝居をつづけてゆくというまるで舞台のような密室劇だ。
日本なら三谷幸喜あたりが好きそうな話だが、三谷作品よりもずっとシュールでブラックでシニカルである。
アメリカ人の好きそうな皮肉が全体的に見え隠れする。監督の目というのだろうか、それが実に的確で小気味いい。
真剣に大人が子供っぽい喧嘩をしてゆくというこの話は、劇場も限られあまり大騒ぎにならなかったと思うのだが、かなり素晴らしい作品になっていると思う。
“おとなのけんか”とは、親としての立場の喧嘩、夫婦の喧嘩、男と女の喧嘩
子供同士の喧嘩で、双方の親が会う事に。穏やかな話し合いの筈…だったのだが!?
巨匠ロマン・ポランスキー監督によるブラック・コメディ。
穏やかな話し合いが修羅場へ。
まるで「バージニア・ウルフなんかこわくない」のように、本音が露わになる様を、シニカルな笑いと共にじわじわとあぶり出す。
舞台は一室、当時人物は4人だけながら、巧みな演出と脚本、演技派4人のアンサンブルで一気に見せきる。
インテリぶるジョディ・フォスター。
豪快にゲロゲロするケイト・ウィンスレット。
いけ好かないけど存在感抜群のクリストフ・ヴァルツ。
穏やかに見えて実は最低夫だったジョン・C・ライリー。
4人の演技バトルは贅沢に尽きる!
大人の本音と建て前はこうも違う。
大人社会に生きている以上、分かっている事だけど、こうも見せ付けられると胸にチクチク。
夫婦喧嘩は犬も食わぬと言うが、この喧嘩はゴミを漁る動物だって食わない。
それなのに、映画として見ると面白いのだから、困ったものだ(笑)
生きていたハムスター。
親の喧嘩、子知らず。
ラストもまた皮肉たっぷり。
話の腰を何度も折るヴァルツの携帯は確かにイラッ(笑)
意外と大人の喧嘩っぽくない
喧嘩した子供の始末をつけるため双方の両親が話し合い
最初こそ和やかに進んだが徐々に…というコメディ映画
俳優が豪華なので舞台変化はないけど面白い
4人ともすっげーいい演技している、これだけでも見る価値あり。
やり取りが面白いがゆえにあまり語るべきことはない。
まぁオチは…こんなものかな
クリストフ ・ワルツがいい感じと聞いて。
ジャンゴのシュルツ医師役がとてもよかったので観てみたら、まぁーいい感じだった。ジョディフォスターのああいう母親いるよね感もいいし、マグノリアで拳銃なくしたおまわりさんの人の、いい人キャラからの開き直り具合も素敵。ケイトウィンスレットは歳とったけどキレイでいいし、その口から盛大なリバースっぷりも良かった。もともと舞台劇なんだそうで、これは役者を楽しむための映画なんだと思う。そういう角度では満足度高い映画だった。
お話としては二つ気になることがあって、まず『ケイトウィンスレットのリバース場面が15分早い』という点。
これは前半のタテマエでの話し合いと後半の本音のぶつけ合いが、リバース場面で切り替わっているんだけれども、その割合がちょうど半々くらいなので後半飽きちゃうんだと思う。タテマエの応酬の中で本音や考え方のギャップが時々漏れ出しちゃうところがスリリングだし、ケータイ通話で中断中の気まずさなんかで緊張感を蓄積することで開き直った時のカタルシスがあると思うんだけれど、その山場が早めに来ちゃってる気がする。
そして後半、グダグダになってきたお話にどう決着つけるのかを見届けるのが目的となるわけなんだけども、それを丸ごとエンドクレジットに投げるのは少し肩透かし感があると思う。ここまで密室劇に付き合ってきたのだから、やっぱりあのマンションの室内でのオチがあった方がグッと締まると思う。
例えば。歯を折られた方の息子が折った方の息子と和解して、むしろ喧嘩を機に意気投合して自宅に連れて来るという体(てい)で、「ただいまー、友達連れて来たよ。あと家の外にハムスター逃げ出してたから捕まえてきたよ。」なんて言いながらリビングに来ると、グッタリした双方の両親と対面して、子供達と親達がお互い「えっ?」「えっ?」ってなる場面をラストに持ってくるとか。仲直りできた子供達と決裂しかできなかった大人達をひとつのカットに収めることで、滑稽な対比がより明確になったんじゃないかなって思った。
新しいジョディー・フォスター
タイトルの通り子どものケンカから親のケンカに発展し、途中からのそれぞれ論点を変え自分を正当化しようとする大人たちが滑稽でなかなか面白かったが少し退屈な印象も受けた。
ケンカで引っ張り過ぎたと思う。あと、2、30分は削って欲しい。
強い女性のイメージが強いジョディー・フォスターだが、『幸せの1ページ』でもコミカルな役を演じていたように以外と合っているのかも。
見ててしんどい
これ、そもそも映画にする必要があったのか疑問。
笑うところもよく解らず
ってか僕には笑えなかった感じですかね。
最初からラストまで一つの部屋でってのが
かえって窮屈な印象を受けた。
早く次の場面に変わってほしいとさえ思えて、
やっと部屋から出て行くのかって思うと
また帰ってきてケンカ・・・・
4人の感情の抑揚も結構同じタイミングで単調な印象。
(これがもっとバラバラならおもしろかったかも)
三谷幸喜さんが監督なら楽しめたかも・・・
話や演技は良いのだが、映像的に変化が無くて面白みに欠ける作品だ!
子供の喧嘩には、大人はお呼びでは有りませんよね!!!この法則は多分全世界共通の決まり事だと思いませんか?
子供同志の喧嘩だった筈なのに、子供不在でその両親同志が喧嘩のその後始末を総てまとめてしまおうと思えば、そこには不自然な結果を生む事態になる事は火を観るより明らかな事だ。
当事者では無いので当然見えない問題が出て来るのだから、そう言うシュチエーションは多数の人達が経験した事が有るだろう題材なので、戯曲としては大変に興味深く、コメディーとしても大変面白い筈だ!
それは解るのだが、しかしこれは映画としては、どうなのだろうか?と言う疑問で頭が私は一杯になったのだ!
2組の両親を演じる4人の俳優達はみなそれぞれに演技派で、芝居が巧いのは保証付きだが、
それでも、この映画は殆んど、セリフのヤリトリの妙を楽しむための話なものだから、テーマとしては面白くても、映画としては面白味の薄れてしまう題材だと私は思うのだ。
例えば、黒澤監督の「羅生門」の様に、1つの話でも何度も回想シーンを別の角度からそれぞれの人物の言い分を回想と言う手法を使って映像的には違って見える様に、描いて行くのなら話は別である。
しかし、この映画は初めのシーンは書斎、次にリビングルーム、トイレとキッチンが少し出てきて、玄関の外のエレベーターホールのシーンが少しだけと、シーン変わりは何度となく繰り返されると言っても、全部が密室劇で有り、その密室の中で起こっている事自体が、事件の謎解きでは無いので、密室で終始する必要性を感じないのだ!そこには閉塞感だけが、息苦しく記憶に残ってしまう作品だった。
それが、オトナ達の無意味な喧嘩の正体なのだから、ネライ通りとポランスキーならではの言い分なのだろうか?・・・
大人同志の喧嘩の話でも、「別離」は今年最高に気に入った面白い作品だったのだが、「別離」に於いては、喧嘩の行く末を実際に映像で描いて行くのだ。
これこそが映画だと思う。舞台で観るのなら、シーン変わりも2~3回程度で、板つき芝居なら言葉の面白さを存分に楽しみ、役者の演技力と迫力をライブで体験すると言う、お客さんと演じる側が、同一空間を過ごすと言う醍醐味があるから面白いのだが、この映画は決してライブの臨場感を超える迫力を出す事には至っていない。映像として見せると言う楽しみを盛り込めない点が、この話の難しさなのだ。
好きな監督と、素晴らしい俳優陣ではあるけれど、私は、この映画には高得点は出せなかった。あくまでも私の好き嫌いと言う好みの問題だけなのだが、ゴメンナサイ
大人げない大人達のトークバトルロイヤル!
子どものけんかの仲裁に入った二組の夫婦。初めの内こそオトナの対応を見せる夫婦らだったが、
小さな不平不満が積み重なってだんだん険悪なムードになり、
最後には舌と言葉で殴り合うような恐ろしい修羅場に……。
物語のほぼ全編がアパートの一室内のみで進行する本作。
生々し過ぎるトークと狭〜い室内で敵味方や形勢がコロコロ逆転する展開が笑えて笑えて!
両親vs両親でいがみ合ってたはずが、なぜか夫婦どうしで怒鳴り合いが始まったり、
男同士でいつの間にか仲良く酒を呑み交わしてたり……。
何やってんのアンタら(笑)。
辛口過ぎるユーモアに、劇場内でも始終笑いが起こってましたよ。
僕が観た時は、終盤になって遂に笑いが止まらなくなったオジサンもいた(笑)。
共感できる部分もあれば理解できない部分もある主人公4人。
個人的には冷笑主義的なクリストフ・ヴァルツに共感する部分が多かったが、
(けど電話のタイミングはわきまえなきゃダメダメ)
全員の意を汲んで場を和ませようとするジョン・C・ライリーも素敵だと思ったし、
人間かくあるべきと理想論を語るジョディ・フォスターも好き。
酒が入って大暴走するケイト・ウィンスレットにも爆笑。
ま、人間、相手の事を否定し出したらキリがないってことですよね。
寂しいことを言うようだけど、どんなに近しい間柄だとしても、
他人の心を完全に理解するなんてできっこない。
だけど、少しでも歩み寄ろう、理解しようとする努力は出来るし、
嫌いな部分も『まあそんなのもおるよね』くらいな感じでスルーも出来る。
……正直、スルー出来ないほど嫌いなヤツも世の中にはいるけどねっ。
原題『carnage』は、辞書で引くと“大虐殺”という意味。
ユーモアたっぷりの本作品には不釣合な、おっそろしく物騒な単語だが……
本作みたく、自分のエゴや価値観を無理に相手に押し付け合う事こそが、
人が繰り返してきた『carnage』への道なのかも。
いがみ合わないだけの距離というか、均衡みたいものを保つのが肝要。
それが難しいから世の中良くならないんでしょうけど。
ラストで子ども同士が仲直りしてた事には、他の方のレビューを読むまで気付かなかった……。
ヘンなプライドや知恵や偏見を身に付けちゃった大人の方が、けんかの引っ込みは付かないものかも。
う〜ん、大人になんてなるもんじゃないっすね。
あ、しまった、もう遅い。
<2012/5/25鑑賞>
途中で飽きた
舞台の映画化とのことで、本当にマンションの一室から出ないまま終わってしまう。帰りそうで戻るのが本当に嫌で、窮屈だった。途中で本当に飽き飽きした。
そういうものだと割り切って見れれる人には面白いと思います。
ジョディフォスターの顔がすごかった。
ケイト・ウィンスレットが派手にゲロを吐くのが面白かったけど、部屋で本にゲロをぶちまけるとは馬鹿かと思った。しかもその後も酒をがぶ飲みしていてイライラした。
おとなのけんかこそくだらない
オープニングとエンディングが素敵。
75分にぎゅっと凝縮された、おとなたちの不毛な議論がたまらない。
ケイトが起こす、衝撃のハプニングもサイコー!タイタニックのローズ訳とは程遠いww
贅沢なケンカ
いずれも芸達者な4人。
この顔ぶれだけでワクワクするが、さらにその4人が文字通りムキになって大人げないケンカを繰り広げるのだから、それを見ているだけでもニヤニヤ笑いが止まりません。
クリストフ・ヴァルツが相変わらずいい味を出しますね。
あの人を食ったような演技のうまいこと。ケータイ水没で大慌てに笑い。
そんなこんなで、大人たちがギャンギャンやりあったすえに、
子どもたちは何事もなかったように仲直りし、
ネズミものほほんと生きてる。
さんざんヒートアップした挙句に、あの皮肉ったラストは最高です。
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