「最高のキャスト!!」おとなのけんか talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
最高のキャスト!!
4名の役者が素晴らしいから、ずっと笑ってられました。
吐いてから元気になり、酔ってからますますパワーアップのウィンスレット良かった!ジェーン・フォンダまで例に出されたペネロペ(ジョディ・フォスター)、こういう人居ます、居ます。小道具からわかります!ベーコン、ココシュカ、フジタの画集、そういうのをリビングのテーブルに置く感覚、スーダンのこと言ったり、アフリカ土産みたいのを壁に飾るセンス。客が来るから用意した、黄色の沢山のチューリップを大きいガラスの花瓶に入れるのもそう。「リベラル」な「インテリ」。そういう人の夫が、荒物屋の主人というのも面白い。
そして、クリストフ・ヴァルツ!一番平静を保っていたがゆえに、バスルームでズボンを脱いで乾かしてる場面と、携帯水没後の斜め座りには、涙が出るほど笑えました。ガーガーうるさいドライヤー、何度もかかってくるこれまたうるさい携帯と電話(小道具、うまいな!)。あの、ちょい嫌みなウィーン男が、そんな姿になるなんて!
文脈外せば、言ってる台詞は理性的で別におかしくない。でも、誰が誰に、どんな風に、どのタイミングで、どんな言い方をするかのタガか外れてしまったがゆえの、凄まじい大人の喧嘩!子どもはとっくに仲直りしてるよ~!
酔っ払いの演技って凄く難しいと思います。日本版ってできるかな?変な顔芸はしてもらいたくないし。特に「ペネロペ」は、かなり欧米的な現象だと思うので、日本のコンテクストだったらどんな風な女性にしたらいいのかな、と思う。
誰もがこんな喧嘩を、「表面的」な親しい相手にもふっかけたいのでは?(私だけ?)
クリストフ・スマイル、良かった!
talisman さんお久しぶりです。
レビュー読ませて頂き夜中にも関わらずゲラゲラ笑ってしまいました。
コロナで鬱々した毎日です。こういう映画がとっても必要。
今晩は。
8年前の作品ですが、ヤスミナ・レザの舞台劇をロマン・ポランスキーが映画にしたと聞いた時は、”?”と思いましたが、出演役者が分かり、即、鑑賞を決めた作品です。
最初はジョディ・フォスターを観たくてというのが、鑑賞理由でしたが、(個人的な見解ですが)クリストフ・ヴァルツの凄さ(イングロリアス・バスターズとは又違う・・)に吃驚した作品です。
あとは、最近はこのようなワン・シチュエーションの洋画(邦画では、先週公開の”アルプススタンドのはしの方”が秀逸でしたが)が殆どないので、それも印象的な作品でしたね。
では、又。