タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらのレビュー・感想・評価
全67件中、21~40件目を表示
おばかえいがはどっち
エンタメにはおばか枠という領域ががあり、映画でいえばエドウッドやトロマなど、低予算・B級と呼ばれる映画群で、概してアメリカ産の印象がつよい。(これはカナダ映画だけど。)
もともと日本人は、アメリカ人にたいして、細かいことにこだわらず、おおざっぱで明るい──という紋切り型の先入観をもっている。
それが陽性な映画の風合いと重なり、大味なアメリカ映画を見ては「おばかだなあ」と嘲笑する見解が定番化した。(もちろん愛着心も込めて、だが)
だが、じっさいにおばか映画を生産しているのは日本であって、わたしたちはがんらい人様の国のエンタメをおばかなどとけなせる立場にはない。
火口のふたりという映画があった。日本映画界の重鎮監督のさくひんで、権威主義団体の旬報が2019年度の最高の日本映画に選定した。堂々の第一位だった。内容はいとこどうしが出会ってやりまくる。それで火山が噴火する。噴火は絵でひょうげんしていた。死霊の盆踊り顔負けのおばか映画だった。(個人の見解です。)
新聞記者という映画があった。「勘違いの正義」と「妄想」がテーマの映画。みずからをヒロインと信じている女性記者が妄想をつのらせた結果、政府が生化学兵器を研究・活用しようとしているという(妄想)情報をつきとめ(ドンキホーテのごとく)槍を持って風車に突き進まんとする話。ほんとの新聞記者が原案を書いた渾身のおばか作品だった。(個人の見解です。)
かれらは、おそらくじぶんがおばか映画をつくったとはゆめにも思っていなかったと思う。それはThe Room(2003)をつくったTommy Wiseauも同様であっただろう。だが、人を楽しませた、もしくは少なくとも楽しんでもらおうとしていた──点において、エドウッドやTommy Wiseauのほうが何倍も賢かった。とわたしは思う。
いったいどっちがDisaster Artistだと思いますか?
本作はB級ホラーパロディの外観から、おばか映画枠におさまっているわけだが、ごらんになればわかるとおり、気取った「ザ日本映画」とは比べようがないほど楽しい。──だけでなく、観衆を楽しませようとしていることが有り体にがわかる。
(日本映画界が理解しない基本の前提だが)映画の真価はつくった人の満足度ではなく見た人が楽しいことだ。
たしかにとばっちりにひとしい牽強付会な比較ではある。だがアメリカ映画が日本の巷間で「おばか映画」と称されてしまう現象に、個人的にはいらだちを禁じ得ない。じっさい日本映画のほうがずっとばかなので。
とはいえ、タッカーにけしかけられたデイルみたいに女性にアプローチしたら、きらわれるってより、たいほされるぞ。自己肯定ってのはほどほどがいいわけで。
自信は持っても先入観は持つな
休暇に、やっと手に入れた別荘へとやってきたタッカーとデイル。
途中で寄った店で、キャンプへ行く大学生たちとすれ違い、話しかけようとするも怪しまれてしまう。
いざ別荘へ着いてみると、そこは森の中の不気味なボロ屋だった。
夜に気を取り直して川釣りをしていると、水遊びをする先程の大学生たちに再会。
そこで1人の女子大生アリソンを助けるが、それは悲(喜)劇の始まりだった。
本当はめちゃくちゃ良い奴らなのに、見た目のせいで殺人鬼扱いされちゃうタッカーとデイル。
個人的には最初からそんなにヤバい奴には見えなかったけど…
一度パニック状態に陥るとみんなああいう感じになっちゃうのかもしれないけど、先入観だけで行動するあの大学生たちが1番嫌いなタイプすぎて…
集団だから余計面倒臭いし。
ずっと2人が不憫で本当に泣けてくる。
「大事な休暇を邪魔しやがって!
夢の別荘滅茶苦茶にしやがって!」
あそこまでされたら、めっためったに殺しちゃっても良いのに、“自分の力では”殺さない2人優しすぎる。
あと、アリソン大好き!
カウンセリング術を活かして、デイルに寄り添ったり「お茶でも飲んで話し合い」を提案したり、もし助けたのがアリソンじゃなかったらって考えたら…
邦題『タッカーとデイルとアリソン』が良いんじゃない?
根底にはデイルの成長物語が流れていたのもアツい!
最初は勘違いされるほどビビってたのに、最後には女の子誘えるほどにまで。
ここにおいても、「自分にもっと自信持て!」と助言しまくっていたタッカーと良きヒロインアリソンに感謝。
キュン死しそうなラストシーンからの、B.J.の不幸は繰り返されるオチも完璧。
実際はエグい話なのになんだかほっこりできる作品でした。
これはおもしろい。おもグロ映画🎬 「悪魔のいけにえ」「ファーゴ」の...
これはおもしろい。おもグロ映画🎬
「悪魔のいけにえ」「ファーゴ」のオマージュシーンあり。
はっはぁ〜ん。さては、この監督さん、相当な映画好きだなと感心しました
なんて幸せな物語
ジャンルあるあるを上手く活かしたコメディ。
ずっとニヤニヤしながら観てしまった。
CABIN同様、ポイントを突いてくるから時間を忘れる。
最後までゆるーい緊張感と多幸感が続く良い作品。エンディングも幸せたっぷりな後ろでサイコな現場がサイコー。
勘違いコント
強面の大人を見た大学生集団が殺人鬼と間違えて総攻撃を仕掛けるも、自滅する話。
コメディなんだけど、スプラッタ要素あり。
勘違いコントを見ている気分。
勘違いが解消されると話が終わってしまうので、勘違いを継続させるための台詞や事故が次々と起こるので、飽きずに観ることができた。
1回嫌だと感じたら、10回連続で自分に良いことが起きないと第一印象って変わらないそうな。
人は見かけによらない。
思い込みで命を落とす皮肉。
思い込みで他人を殺そうとする心理。
相手の立場に立って考えることの大切さを思い出した作品でした。
グロテスクな描写もあるので、好き嫌いは分かれる。
勘違いの精査ができずストーリーが進むのでイライラする人もいるかも。
1人で頭を空っぽにしながらの鑑賞をオススメします。
すれ違いって怖い
「王様のブランチ」で勧められていて、面白そうだったので視聴。
テーマは「人は見かけによらない」。
他の人も書いているようにすれ違いの妙で進んでいく展開は面白い。
あと人がホイホイ死んでいくテンポも小気味よい。ちょっとした耐性がないときついかもしれないが…。
全体的に面白かったものの、すれ違いがちょっと強引過ぎて大学生が異常者にしかみえない。
あとは最終的に防衛のためとは言えチェーンソーを振り回すのはキャラ的にも疑問に思ってしまったので、感情移入しづらい部分も残る。
また観るかと言われれば観ないが、人にはオススメしたくなる映画なのは間違いない。
ホラーかコメディか、恋愛指南書か
なるほど「13日〜」もJasonくん側から言わせれば真実はこういう事なのかもしれない。篤姫の教え通り「片方聞いて沙汰するな」は大事と実感。またこの映画の特徴はコメディとグロテスクホラーを行ったり来たりしながら、(若き日の自分のような)臆病者への恋愛指南書になってる点かな。「勝手に卑屈になってるな。好きな相手にはガッツと誠意でぶち当たれ!」と背中を蹴ってくれている。ただまあ最も大きな教訓は「第一印象………はやはりとっても大事なので最低限身綺麗にはしときましょうね』につきるね。
うーーーん・・・面白いか???
うーーーん・・・
Amazonレビューで評価300件あって星4.5って高すぎない?笑うところはあまりないし、大学生グループのボス、チャドが不快で救い所もないような奴で笑えなかった。
70
グロいところも笑って観られる面白さ。初めから観客は俯瞰的に観ているためコメディとしての作品になっているが、もし前半戦を大学生の視点のみにして、後半でタッカーとデイルの視点でタネ明かしする構成にしたらホラーミステリーコメディになったのかも。そのパターンも観てみたかった。
全67件中、21~40件目を表示