タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらのレビュー・感想・評価
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本当にツイてないのは学生たち
メチャクチャ面白い!
キャンプに来た学生たちに殺人鬼と間違われる中年2人組。
その間違われ方も面白かったし展開も面白かった。
グロいシーンもあるけどコメディ映画なのであまり気にしません。
人が次々と死んでいくのは不謹慎ですが面白かった。
この2人組の会話も面白くってなんでこんなことが起きてしまうのか
ツイてないだけでは済まされませんね。
本当にツイてないのは学生たちなんでしょうが・・・
88分とコンパクトに収め大満足でした。
スプラッターホラー愛にあふれた作品
いわゆる70年代から80年代にかけて作られた若者たちがキャンプ場で次々とシリアルキラーに襲われる系のスプラッターホラー映画にオマージュを捧げた作品。
オープニングのシーンからして「悪魔のいけにえ」のリメイクである「テキサスチェーンソー」の冒頭シーンをそのままやってます。
全体的にはコメディタッチの軽いトーンの作品なのに意外にもスプラッターシーンはかなりの力の入れようで油断してると驚かされます。
定番のパターンの逆手を取りシリアルキラー目線で物語が展開してゆく。二人のシリアルキラータッカーとデイルは地元で幼馴染として育ちいつも一緒だった。
そんな二人は購入した別荘で念願の休暇を過ごそうとしていたところに都会から若者たちがバカンスに訪れる。
タッカーとデイルは生まれながらのシリアルキラーの才能があるのか。彼らが望まないのに若者たちが彼らの目の前で次々と無残な死を遂げていく。
まるで誘蛾灯に引き寄せられる蛾のように若者たちは彼らに近づいては死んでいく。タッカーが木材を粉砕機にかけていたら若者がその機械に飛び込んだり、デイルがトイレのための穴を掘っていたらその穴に飛び込み串刺しになったり。
その光景を見た若者たちのリーダー格のチャドは自分の忌まわしい過去を思い出す。かつてこの地にはシリアルキラーがいて多くの若者が犠牲になったのだと。そして彼の両親もその犠牲者であった。
恐らくタッカーとデイルはそのシリアルキラーの子孫に違いない。復讐の炎が燃え上がったチャドはいつしか彼自身が危険な存在に。まさにミイラ取りがミイラ。実は彼こそがシリアルキラーの忘れ形見であった。そしてタッカーとデイルはシリアルキラーでも何でもないただの田舎人だった。
広大なアメリカの大地。都会と田舎に住む者たちの価値観はこうも違うのか。ちょっとした誤解や勘違いからもつれた糸はこんがらがってもはや収拾がつかぬ有様に。若者たちはタッカーたちがシリアルキラーだと思い込み彼らを倒そうとするが逆に返り討ちに会い次々と死んでいく。いや、返り討ちではなく単にそのあまりの間抜けさから自滅してるだけだった。
気のいい主人公コンビがシリアルキラーと間違われて騒動が巻き起こる内容と聞いて見始めたら思った通りの展開。少々脚本が甘いけどなかなか楽しめた。
やはり、偏見で人を見てはいけない。都会人だろうが田舎人だろうが、まずは先入観を無くして付き合わなければね。アメリカ南部の田舎町は質悪いという印象を与えた「悪魔のいけにえ」はほんと罪深いな。
ブラックな笑いの中に光る確かな脚本力
《プレシディオ公式チャンネル》にて視聴。
【イントロダクション】
休暇で山小屋を訪れた男2人が、大学生グループから殺人鬼と勘違いされ、不運が重なって惨劇へと繋がっていくブラック・コメディ。
出演はタイラー・ラビン、アラン・テュディック、カトリーナ・ボウデン。
監督・脚本はイーライ・クレイグ。その他脚本にモーガン・ユルゲンソン。
【ストーリー】
とある廃墟を訪れた若者達。そこは、数日前に殺人事件があったとされる場所だった。突如、リポーター役の女性が暗闇から襲われ、カメラマン役の男性も殺害される。犯人が地面に落ちたカメラを持ち上げた瞬間、画面には顔の左半分に焼け爛れた傷痕のある男が映った。
田舎者の男2人組のタッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラー・ラビン)は、コツコツ貯めた貯金をはたいて山小屋の別荘を手に入れ、休暇で訪れに向かっていた。同じくキャンプに訪れていた大学生グループは、2人の強面で怪しげな雰囲気から、彼らを訝しむ。互いに途中のガソリンスタンドに立ち寄った際、デイルはタッカーに大学生グループの女性陣に声を掛けるよう後押しされ、挙動不審になりつつ声を掛ける。しかし、大学生グループはその様子からデイルを不審者だと勘違いして、早々に立ち去ってしまう。
気を取り直して山小屋の別荘に辿り着いたタッカー達は、ボロボロで修理こそ必要だが、「ようやく夢の別荘を手に入れられた」と感動し、掃除と修理を始める。
一方、大学生グループはキャンプファイヤーの際、リーダー格のチャド(ジェシー・モス)が20年前にこの山中で起きた大学生グループの惨殺事件について語る。その場の空気に耐えかねた仲間達は、湖に泳ぎに行く。
タッカー達は、夜釣りでボートに乗って湖を訪れていた。湖には大学生グループも訪れており、互いに干渉せずそれぞれが楽しい一時を過ごしていた。そんな中、大学生グループのアリソン(カトリーナ・ボウデン)が泳ぐ準備をしていた際、デイルの声に驚いて湖に落ちてしまう。慌ててアリソンを救助した2人だったが、その様子を遠くから見ていた仲間達は、彼女が殺人鬼に攫われたと勘違いして恐怖から逃げ去ってしまう。
翌朝、山小屋で意識を取り戻したアリソンは、デイルの心優しい性格を理解し、誤解を解いていく。大学生グループはチャドを中心に「アリソンが攫われた」と勘違いし、救出しようとタッカー達の山小屋を襲撃に訪れる。しかし、不運が重なって大学生グループは倒木の枝に串刺しになったり、ウッドチッパーに巻き込まれて上半身が粉砕されたりと、次々と事故死してしまう。
タッカー達は大学生グループの事故死を「集団自殺」と勘違いし、警察に自分達が殺人の容疑に問われる事を恐れ、遺体を処理しようとする。そうしてボタンの掛け違えが重なり、事態はドンドン悪い方向へと加速していく。
【感想】
90分弱というコンパクトな尺の中で、景気の良い残酷描写が次々と炸裂し、テンポ良く話が展開されていく。
作品の根底にある“勘違い”によって事態が悪化していく様子は、現実にも通じる要素であり侮れない。アリソンが語る「現代社会の問題はコミュニケーション不足だ」という主張は本作の本質であり、大学生グループはチャドを中心にまるで物語の主人公であるが如く「自分達は正しい」という思い上がりと、「仲間を攫われた」という被害者意識によって誤った認識を深めていく。その姿はまるで、片方の主張だけを信じて容易に他者を攻撃する現代のネット社会のよう。相手を知ろうとしない姿勢が、悲劇の連鎖に繋がっていくのだ。
タッカーとデイルの運の悪さが面白く、登場人物の殆どが犠牲になっているにも拘らず、実はこの2人は作中誰1人として殺していない。勘違いから次々と自滅していく大学生達を前に、「コイツら集団自殺しようとしてる!」と、更に勘違いが加速していくブラックさが笑える。また、残酷描写の力の入り具合が素晴らしく、かなりグロテスクなはずなのだが、先述した要素がそれを上回り、コメディとして成立させている塩梅が絶妙である。
デイルの自己評価の低さや奥手な性格からくる野獣感が、アリソンの真面目で優しい性格と化学反応を起こし、ホラー版「美女と野獣」とでも言うべき雰囲気を醸し出しているのも魅力だ。
チャドが自ら招いた小屋の爆発により、左の顔面に火傷を負う。それによって、冒頭の若者達が顔に焼け爛れた傷のある殺人鬼に襲われる映像の意味が理解出来るという粋な作りが好印象。クライマックスでのデイルとの死闘の末、彼が祖母から聞かされてきた“20年前の大虐殺事件”についての意外な真相が判明するというのも、くだらなさの中に確かな脚本力が見て取れる。
また、ラストはデールとアリソンのロマンスが結実するという、彼らに感情移入した観客にとっては後味良きハッピーエンドなのだが、冒頭の映像を思い返す事で「殺人鬼は未だ生き残って、犠牲者を増やし続けている」というホラー映画らしい“恐怖”が思い起こされ、あの世界にとってはバッドエンドでもあるという作りも素晴らしい。
【総評】
コンパクトな尺でテンポ良く展開されるストーリー。ブラックな笑いの中にも確かな脚本力とメッセージ性の光る痛快な一作。
出演者やスタッフがその後目立った活躍をしていないのが信じられないくらい、確かな魅力と実力を兼ね備えた名作と言えるだろう。
おもしろかった
めちゃくちゃ
思想・思い込み強めの大学生のせいでせっかくの休暇がめちゃくちゃに
ずっとわちゃわちゃしてて面白かった
デイルのキャラがいいね
ただ笑えるシーンが思ったよりは少なかったかな
途中から結構シリアス寄りになってた気がする
シュールなホラーコメディ、と思いきや
意外な伏線アリ
まさか冒頭で話してた過去に起こった殺人鬼の息子があの若者グループにいたとは思わず、思いがけない所で伏線回収があったのには驚いた。
ただ、確かに絶妙なすれ違いから勝手に殺人鬼にされ、若者は死んでいき、フフッとなるところもあったけれど後半になるにつれてちょっとお腹いっぱいになって、飽きてしまった。
最終的にあの美人な子と付き合えたのはよかったね、と思った。
爆笑ホラー
笑えるホラーは初めてでした
Xでこの映画を紹介していた方がいて気になって視聴しました。
途中からそうはならんやろ!!!ってツッコミながら見てました(笑)
グロ耐性は割とある方ですがウッドチッパーのシーンはおわぁ(;・∀・)となりました(笑)
タッカーとデール二人の仲が良くアリーの一挙一動にどぎまぎしているデールがかわいらしくほっこりしました。
最後は一応ハッピーエンドでとても良かったです。
グロシーンに耐性のある方なら楽しんでみられるかと思います。
人にオススメしたい
めちゃくちゃで面白い
主役2人がとにかく気の毒!本当に気の毒なんだけど笑ってしまった。
家が燃えるシーンはこっちまで落ち込んだ。
特にタッカーは踏んだり蹴ったりで本当に可哀想。指とれるし。
なんか上手いこと損害賠償金とかで新しく別荘を建てて楽しく暮らしてほしい!!
【”人は見かけで判断してはいけないね!”気の良いおじさんタッカーとデイルの2人がいつの間にか血みどろの惨劇に巻き込まれるホラーコメディ 】
■仲良し田舎暮らしの中年2人組・タッカーとデイルは、念願だった別荘で休暇を過ごすため森へとやってくる。
だが2人は近所でキャンプをしていた生意気な大学生グループに殺人鬼と勘違いされてしまう。
さらに川で溺れかけた女子大生を助けたことが一層の誤解を招く。
◆感想
・ホラー・コメディというジャンルがあるんだという驚きを感じた作品である。
・凶悪な殺人鬼と間違われた中年男たちタッカーとデイルの周囲で、誤解が誤解を呼び大学生たちが勝手に死にまくる。
- ハッキリ言って、大学生たちはおバカである。
だが、二人に助けられたアリソンだけは二人の善良さに気付いて行くのである。
そして、彼女とそれまで女性とのデートの経験がないデイルがアリソンとボウリング場でデートするシーン。-
<大学生のリーダー格のチャドの父親の忌まわしき過去なども描かれるのであるが、今作はあんまり深く考えずに、軽ーい気持ちで観たい映画である。>
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