「最後に笑うのは誰?」タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
最後に笑うのは誰?
見た目がよろしくないタッカーとデイル。じつは二人ともただのお人好しなのだが、手に入れた山小屋の風情がまた怪しい。
森に反響するチェーンソーの音だけで殺人鬼ジェイソンを連想してしまう。(とはいっても、ジェイソンはチェーンソーを使ったりしないのだが・・・)
話の展開としては、森で怖い話をしていたら、仲間の一人がいなくなって、仲間を担いだ怪しい男の姿を見た、というもの。
その場の雰囲気と、仲間を連れて行った怪しい二人組を目撃したことで、誤解が膨らんでしまう。
一方で、何も悪いことをしていないタッカーとデイルは、突然の大学生グループによる襲撃にパニックになる。
互いに誤解が誤解を呼び、泥沼にハマって行くさまが可笑しい。
悪気のない行動と偶然が重なって、血で血を洗う騒動に発展する。
人が次々と凄惨な死に方をするのだが、それがドジの結果なので、酷いというより若干の笑いをもって見てしまう。ただ、食事中に見る映画ではない。
さてタッカーとデイルだが、二人は親友同士でタッカーが兄貴分、デイルが弟分だ。タッカーは、気の弱いデイルに「もっと自分に自信を持て」と勇気づける。デイルにとってタッカーは人生の教本なのだ。
映画は勘違いが勘違いを呼ぶあり得ない展開の中、デイルが徐々に自分を見つめなおすという若干太いようなそうでもないような立派な?根幹を持つ。
そして、予想はしたけれど、もっともあり得ない結末が待っている。
為せば成る、為さねば成らぬ、森の恋。人生万歳だねー。
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