「ホラーとコメディの親和性の高さ」タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら Croさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーとコメディの親和性の高さ
映画はほんと、こういうのでいいんだよ。こういうので。めっちゃ面白い
B級ホラーコメディって感じだけど、ストーリーがアンジャッシュのすれ違いコントみたいな構成で見てて飽きず、「次はどんな展開だろう?」と常にワクワクしながら観られる映画としてはこれ以上ない出来。
ハッピーデスデイやゾンビランドでも思ったけど、本当にホラーとコメディの親和性は高いなぁと
ただ、まぁそのすれ違いコント的な面を強める為にストーリーに若干の無理が生じてる部分はあるけど、その無理が生じてる部分は制作陣の力量不足って訳ではなく、むしろ全て分かった上での"それ込みでコメディとして見てね"という部分なのでこれが評価を下げる要因にはならないかな
ホラー要素、そしてコメディ要素のバランスを崩すことなくメッセージ性をスッと嫌味なく提供してくれるところもとってもイイ!よくある気持ち悪いメッセージ性にまみれたクソしょーもない映画より、クソしょーもない映画に挟まれたこういうメッセージ性の方がよっぽど伝わる皮肉。
皮肉と言えばあの陽キャの最期もなかなか皮肉だったね。ネタバレなしだから細かくは書かないけど。ちゃんとそのあたり、秀逸な伏線回収とまではいかないけど伏線を散りばめたりもしてるあたり映画としての完成度の高さが垣間見れるよね。
ただ、まぁハリウッド映画のような美麗グラフィックでド迫力映像!とか、そういう作品ではないので映像面やBGMの面では評価落としちゃってるかな。個人的には大好きだし、何回も繰り返し観れるタイプの映画のストックが増えて満足してる
脚本・ストーリー……7点
映像・演出……4点
BGM……3点
演技・キャスティング……8点
個人的な好み……15点
合計……37/60で星3.5