「さすが心理学専攻のアリーちゃん」タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
さすが心理学専攻のアリーちゃん
どうして人間は敵を作ってしまうのか。作者も心理学専攻だったに違いない。と思ってしまうスプラッター・コメディ。誰が悪いのか、何が悪かったのか、ともかく疑心暗鬼に陥る様子が社会の縮図のような気もする。
どうせ俺たちゃ便所工事業者さ。などとデイルは自虐的なモテなさぶりをコミカルに演じ、人が好いことから溺れかけてる女子大生を助けることから悲劇は始まる。あの変態男たちがアリーを連れ去ったに違いない!と意気込む大学生たち。別荘というより山小屋なのだが、そこで休暇を過ごしていたタッカーとデイル。そこを襲おうと彼らは企むのだが、なぜだか大学生たちはヘマして死んでいく。特におぞましいのがウッドチッパーに飛び込んだ学生。他も木に突き刺さったり、保安官の拳銃で自爆したりと、タッカーとデイルには関係のないところで死んでいく。そして殺伐とした大学生グループと、アリーが彼らと仲良くなっていくのが好対照なのだ。
かなりブラックな中にも本物のサイコキラーの血を引く者がいて、自分では気づかないうちに殺意が湧き出てくるのだ。全ては勘違いからの復讐劇。事態はあれよあれよという間に自殺していく光景になり、大学生たちにとってもタッカーたちにとっても災難の連続。平和的解決を求めて話し合う場を設けるのだが、この雰囲気も戦争の和平交渉みたいで面白い。
クライマックスもよく見かけるホラー映画的なもの。胸がすく思いにもさせられるが、切られた指を接合したシーンでまた大笑い。痛いシーンもぶっ飛んでしまった。そうして、またサイコパス伝説が生まれるのですね・・・
kossyさん、こんばんは!
これ初めて観た時、(自分には面白過ぎて)感動しました(笑)。
私は、タッカーが蜂に追われ チェーンソウを振り回しながら、逃げる大学生を追い抜くシーンがウケました(笑)←(長らく観てないので合ってるかどうか自信はないですけど(笑))。