劇場公開日 2012年7月14日

苦役列車のレビュー・感想・評価

全55件中、41~55件目を表示

2.5愛すべき?

2014年6月7日
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笑える

悲しい

「愛すべきロクデナシ」というキャッチコピーが前面に出されてる作品ですが、愛すべきですかね?過去の出来事から道場の余地は辛うじてあるぐらいだと思うのですが。キャストの好演がなければ見れたもんじゃないというのが正直な感想です。あと画面作りの昔っぽさ演出は素直にすごいと思いました。

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えら

3.5時代感がよく出ている

2014年1月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

芥川賞作品を映画化。シャツの裾をきっちりズボンに入れるところなど、時代感がよく出ている。森山未来も意外に骨太の演技で、なかなかの好演。

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ガク

3.5海のシーンは映画的だった

2013年12月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

テレビで日本アカデミー賞見てたらこの映画の映像が流れ、
以前に西村賢太がボクらの時代って番組で話してたのを思い出した。原作は未読だが、観てみたいと思ったのはそんな理由。

私小説が原作なので主人公=原作者と理解してないとまったく共感できないかもしれない。

最初からクズな主人公は目覚めたりせず最後まで屑のまま。
想像していた以上の事は起こらず堂々の地獄めぐり。
自分に重ねて見てしまい、かなり重い気分になった部分も。
背中で語るラストも、結局自分でやるしかないという結論。これは重いよ。
森山未來は愛されにくい役を全力でやってた。

あとマキタスポーツが凄く良かった。この映画のために作られた役だろうか?
前田敦子は可愛く撮れてました。

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散歩男

3.0(  ̄▽ ̄)

2013年5月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

森山未來がダメ男を演じる映画
普通に面白かったです
主人公がどうしようもない奴なんですが、どこか憎めない人間で僕の好きなキャラでした。
森山の演技にも注目です(^-^)

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ひさぼう

4.0あえて言おう、クズであると!

2013年1月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

知的

日雇い労働の青年・北町貫多は、父は性犯罪者で中卒、学ナシ金ナシ友ナシ女ナシ、あるのはひがみとコンプレックスと愚痴だけ。稼いだ金は酒と風俗に消える。そんな貫多に、初めて友と言える存在と気になる女の子が出来…?

最近クイズ番組でよく見かける西村賢太の芥川賞受賞作を、「天然コケッコー」「マイ・バック・ページ」の山下敦弘監督が映画化。
共感と不快感が絶妙にマッチした、不思議な魅力の青春ドラマに仕上がった。

主人公の貫多は、あえて言おう、ろくでなしであると(笑)
その徹底したダメダメっぷりは逆に天晴れ。
友達=自分にとって都合のイイ人、女=ヤらせてくれる人、物事全てにおいて卑屈な考え。夢も無く、薄汚い底無し生活を自堕落に生き、自分の愚かな行いでせっかくの友達も失う。
本当にダメダメのろくでなし、いや、もっと言うと、クズ。
だけど、何故か嫌いになれない。
自分の中にもクズな一面はあるし、世の中案外こういう人間いるんじゃないかな? 最も、ここまで酷くはないが(笑)
1980年代の若者ながら、自分の方向性を見出せずネガティブで人との付き合いも下手、その姿は現代の若者にも通じる。
堕ちる所まで堕ちても、それでも“唯一”と言えるものがあった。それは、本。本を没頭して読んでいる時だけは、ひたすら純粋だ。そして自分も何か書き始める。
クズはクズなりに不器用に生きている。
押し付けがましくメッセージを訴える映画なんかより、背中を軽く一押ししてくれるようなエールが身に染み入った。

貫多を演じる森山未來が素晴らしいまでに巧い!キネマ旬報主演男優賞おめでとう!
貫多とは対称的な好青年・正二役の高良健吾の受け身の演技も絶品、ウザい同僚役マキタスポーツも印象的。
そして、前田あっちゃん。映画オリジナルのヒロインで、賛否両論だが、良かったと思う。手を舐められたり、下着姿で冬の海を泳いだり、見事な頭突きを食らわせたり、今回のようにイイ作品と役に恵まれれば女優として開花しそう?

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近大

2.0*****

2012年8月13日
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鑑賞方法:映画館

単純

主人公の北町貫太の人間性がどうしても好きになれず、あまり気分の良くなる映画ではありませんでした。

ストーリーは進行しないし、展開が全然無く、ただ単に主人公の人格を映しただけのオチの無い映画だったと感じました。

それがこの映画の醍醐味だと言われてしまえばそれまでですが、私はこの作品に物足りなさと倦怠感を感じたのが正直な意見です。

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*pao

4.0俺はわるくない。

2012年8月4日
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悲しい

怖い

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ハチコ

4.5大根なんか一人も出てないですよ

2012年8月4日
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鑑賞方法:映画館

知的

ただし大根仁は絶賛してますね(^_^;)

今の世の中「こういう場合にはああすればいい」「こう言われ
た時はこんな風に切り返せばいい」と顔も名も知らぬ人がネット上で無難な
対応をアドバイスしてくれる。
でも主人公はごく狭い世界の中で、その狭い世界の中ですらうまく泳げない。
KY(空気読めないヒト)と無頼というのは似て否なるもの。
無頼だと思って近づいてくれた友も、ただのKYだと知って離れていく。
なんとなく社会に適合してなんとなく周りに合わせて無難に生きる
のとは対照的な生き様を泥臭く汗臭く描いてる。
経験や知識が足らずにうまいやり取りが出来ず未熟で不器用な様を
ヒリヒリと森山未來が好演してます。

多種雑多の本を沢山読んでたらこうはならないんじゃないか、とも思うが
描かれた時期の主人公はまだ読む本も偏ってたんでしょうね(^_^;)

映画らしい映画で観る価値大だと思います。
光を照らすエンディングで鑑賞後の印象も悪くありません。
極楽絵巻みたいでビーチクが話題の写真集みたいなのが
同じような時期に公開されてますが
こっちの映画の生々しさはその比ではありませんよ♪
生々しいビーチクも出てきますw

評価が5じゃないのは、煙草吸ってカップ酒をあおりながら鑑賞で
きる劇場ではなかったからです(もうないか、そんな映画館w)

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星なれ

4.5現代の若者に送るエール(・∀・)イイ!!

2012年7月27日
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楽しい

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初台験

4.0嫌いにはなれないクズ

2012年7月26日
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鑑賞方法:映画館

笑える

何よりもまずは森山未來だと思う。体付き顔付きからして説得力をもたせる役作り、演技。高良健吾も良い、前田敦子も異物感なく作品に入り込んでいる。端役の絶妙なブス加減や、物語上もっとも貫多に影響を与えてると言っていいマキタスポーツもかなり良い。物語は裏「モテキ」的な側面のある作品。サブカルクソ女を詰るシーン、雨の中で康子とのキスシーンでのオチ、この辺はニヤニヤしながら観ていた。ラストシーンの演出上のジャンプから貫多が取る行動、これが貫多や高橋と他の人間を分ける点だと思う。何も無くなった時、”普通の人間”であるサブカルクソ女や正二や康子とさして変わらない自分はどう生きればいいのだろうと考えた

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サイトウユウスケ

5.0片時として退屈に感じる瞬間のない映画

Fさん
2012年7月26日
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悲しい

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F

5.0原作者は不満?でも観客は幸せ!

2012年7月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

単純

まず、役者がいい。
主演の森山未來はもちろん、それ以外の役者が個性的。画面に映り込んでくる登場人物が皆味わい深い。
なかでも、マキタスポーツはよかったなあ。
あと、あっちゃんの出演シーンはとてもいいシーンなのでAKBファンは安心して観に行くといいと思います。

美術・衣装も完璧。
ちゃんと80年代になってた。つっこむところなかったです。
キャラクターごとに気配りされた衣装はそれだけで登場人物の設定を物語っています。NCAAの缶ジュースとか細かすぎ。

シンコの音楽は、特にラスト近くはシンコの音楽でよかったなと思った。シンコじゃなかったら違う印象の映画になってしまってたかも。

原作者は不満だったようだけど、原作者が気に入ってるけど面白くない映画より、原作者は不満だが心底面白い映画のほうが観客は幸せなんじゃないかな?
原作にとらわれない脚色をした脚本のいまおかさんもほめないと。

しかし、このくっさい映画をなんでここまで愛おしい作品にできるんだろうか。
この監督の作品は何本か観てきましたが、全くはずさないです。
やっぱりすごい才能なんだと思います。
全体に流れるユーモア感覚は天才の証です。
巨匠と呼ばれる監督の映画はどうしても後追いになってしまう僕ら世代ですが、リアルタイムでこの監督の作品を観れるのはもの凄くラッキーで誇らしいことなんじゃないかと思うのです。

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サマーサマー

4.5素晴らしいほどのクズっぷり

2012年7月20日
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いっちー

4.5青春のやるせなさ

2012年7月17日
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鑑賞方法:映画館

 山本未来さんが気持ち悪い男を熱演していて、本当に変な顔や姿勢やしゃべり方を徹底していた。また舞台が80年代の後半という人類が史上最もダサかった時代で、『タイムマシンはドラム式』のように美化することが一切なく、徹底してダサくシャツをスリムジーンズにインしていて見事だった。

 原作の西村賢太さんはこの映画をとても気にいらなかったそうなのだが、どこが嫌なのか気にして見ていた。とはいえ、オレは原作を読んでいないのでなんともいえないけど、すごくいい映画だった。青春のやるせなさや儚い友情が描かれていてとても胸にしみました。原作も読んでみたくなりました。

 また、ヤリマンの女とその彼氏と動物ごっこする場面はスクリーン全体が発狂していて爆笑した。

 マキタスポーツさんの人足役も素晴らしかった。高良健吾さんのメンズノンノの出ていそうな古いタイプのイケメンぶりもすごかった。前田敦子ちゃんもとてもかわいらしく自然で、映画に溶け込んでいた。

 ただ、かっこいい山本未来さんや前田敦子ちゃんを目当てに見に行くお客さんは相当がっかりするんじゃないでしょうか。そんな意味でも攻めています。

 贅沢を言えば80年代の景色の引いた絵が見たかったし、山本さんも素晴らしいけど本物の不細工役者、例えば『おんなの河童』の梅沢くんなどが主演したものも見てみたい。

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吉泉知彦

4.0僕も30年前に戻りたい…傑作の青春映画

2012年5月17日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

興奮

芥川賞作家・西村賢太の同名受賞作「私小説」を映画化。
西村賢ちゃんの単行本になった作品はすべて読んでいるオイラにとっては、かなり不満の残る作品だろう…、と見る前に想像した。
主演の森山未來は、原作者の賢ちゃんのイメージから遙かに遠いし、原作の主人公のように、コンプレックスの塊の青年を演じる演技力なんてないだろう…とも思っていた。

そういう予想はすべて裏切られた。

西村賢ちゃんは、オイラより5歳年下だが、映画では彼の青春期(オイラのでもある)1980年代半ばの空気を大変よく再現した。

小道具なんかも、当時の酒や清涼飲料水の容器も再現したのか、持ってきたのかは知らんが、同時代を生きた人間には、「わかる、わかる」と思える映像だ。

監督は30代半ばというのに、あの時代に青春期を送ったかのようにうまく描いている。
森山も、しっかり役作りをしてその演出に応えている。

映画は原作とは別物で、うまく「青春映画」として、西村賢ちゃんの世界を租借し、映像の形で昇華した。
青春映画特有のやるせなさが過不足なく描かれているし、ユーモアと苦み、ほんの少し見える将来の明るさもちりばめて、見るものを納得させてくれた。

見て損はしない作品だ。

前田敦子も下着姿を披露して、期待度大だよ!

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町谷東光