劇場公開日 2012年7月14日

「表現手法に難」苦役列車 syojinさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5表現手法に難

2022年2月6日
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笑える

楽しい

単純

主演の森山君や前田さん高良君など3人とも若いのにうまかったですね。

しかしながらこの映画で最も興ざめとなってしまった箇所は、青春映画をベースにした点だと思います。
原作者の西村健太氏もおそらく同じ思いじゃないかな?
特に3人で海に入るシーンとか最悪の演出だね。かろうじて曇り空の海にしていたが。
他に大ラスでゴミ溜めに落下するシーンも陳腐な比喩。

原作者が19才の時の私小説なので、当然女性に思いを寄せる事もあったでしょう。
しかしこの映画では前田さんとのやり取りの演出をもう2ひねりぐらい深くリアルにして欲しかった。

逆にマキタスポーツさんの出るシーンは妙なリアル感があって良かったですね。この映画の中の労働現場のシーンは全て面白い。

森山さんは演技力のある俳優ですが、主役はもう少し原作者に似た雰囲気の俳優さんをセレクトして欲しかったと思います。

西村健太さんの生き様は凄いですね。もし私自身の経済状況が最悪だったら、きっと私もあの主人公と変わらんな、と思わせてくれました。

2022年2月5日、
西村健太さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
天国でもファンキーに振る舞って頂く事を願っております。
合掌

syojin