「恐怖とシュールの波状攻撃」ライク・サムワン・イン・ラブ 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖とシュールの波状攻撃
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キアロスタミ正直苦手!
しかしこの作品では冒頭、画面オフでの女の電話中の会話から、やがてでんでんが登場し説得をする。
タクシーに乗りおばあちゃんを確認する切ない場面。怪訝なタクシー運転手の顔。やがて到着しての二人の会話。
この一連の流れは、画面構成が「ガチッ」と嵌まり。更に会話の流れも、普通の脚本家ではなかなか書けない様な会話に満ち溢れ。何処までが脚本に沿っていて、何処までがアドリブなのか?それらの違いが解らず、物凄くスリリングだった。「これはとんでない傑作か?」 とすら感じた。
場面は変わり加瀬亮が登場し…この辺りから映画は段々とあらぬ方向へ。「ヤバい!何かウザいぞ…」
その後、加瀬亮をも上回るウザい隣人のおばさんが登場。「もうどうなるんだこの映画!」と思ったら、やって来た‘あの男’
あれ?あれ?マジっすか?
これまでのキアロスタミ作品の中では比較的好きな部類ですけどね。
結局何だったんだろう?との疑問が沢山残ったなあ〜。
※上映終了後、渋谷の雑踏を歩きながら頭を整理させていたら、元スパイダースの井上順とすれ違う。…何てシュールなんだ!
(2012年9月22日/ユーロスペース/シアター2)
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