劇場公開日 2012年10月27日

終の信託のレビュー・感想・評価

全33件中、1~20件目を表示

3.5尊厳死のテーマとは違う目線

2024年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.7
「Shall we ダンス?」の3人が全く違う内容で再集結。ヘヴィな気持ちを残したまま物語は終わる。原作は未読だが、違う角度からでも見れる余白を周防監督は残していると感じた。
尊厳死のテーマとは違う目線。それは女医の人間の弱さや、男性への強い依存を描いている点だ。
病室で子守唄を歌い寄り添っているシーンの後に描かれた、奥さんが看病している様をドア越しで見つめる描写。あれは女としての嫉妬にも感じ、自分だけに明かした男の秘密を抱えたまま、独占欲からくる殺人も影を潜めている。
尊厳死と同時に人間の弱さと怖さを私は感じとりました。

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カメ

1.0微妙

2023年7月28日
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笑える

単純

難しい

検事が偉そうで不愉快!検事としてはもう少し医学知識があった方が良かった。最低な検事

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くらげ

3.0「自分の死に方」を考えるには好個の一本

2023年4月26日
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本当に意思の強い患者だったのですね。江木秦三(役所広司)は。自分の末期をこんなにしっかりと見定めて「ぶれない」ことに、心を打たれました。
もちろん評論子自身も自分の「死に方」というのは分からないのですが、交通事故による不慮の急死でもない限り、こんなにしっかりと腹をくくることはできないようにも思います。

おそらくは折井医師(草刈民代)は、医師としては優秀・有能という設定ではあったと思うのですが、反面、同僚の高井医師(浅野忠信)との関係でも、自分の「位置関係」を見定めることのできなかったという「弱さ」が、結果として江木の意思の強さに押し負けしてしまい、本作の結果に至ったのではないかと思われてなりません。 (その意味では、塚原検事(大沢たかお)のややもすると強引とも言える取り調べも、本件判決の結論も妥当な線なのかと思い直したりもします。)
いずれにせよ「自分の死に方」に思いを致して観るには、好個の一本かと思います。評論子は。

(追記)
実は『ロストケア』が評論子には満足の行く作品ではなく、同作を鑑賞しながら脳裏に浮かんだのが、本作でした。
ずっとずっと以前に観ていて、再観になりるのでけれども、本作を改めて観て、書けずに苦しんでいた『痛くない死に方』のレビューも何とか書くことができました。
『ターミナル・ケア』とか『リビング・ウィル』ということに関しては、やはり本作が評論子の「土台」になっているのかも知れないと思いました。

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talkie

2.0美人ヤブ医者。

2021年12月8日
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段取り下手の美人ヤブ医者に終を信託した役所が融通の利かない(そうあるべきだ)お役所に死んでから叱られる、ぶ厚そうに見えて薄い話し。

周防は嫁にこう殺されれば良いが、同じ役所の失楽園の死の方が気持ちE。

濡れ場は愉しんだ。

プロが面倒な手続から逃げると罪に成る、恋愛感情が絡むと女は手続を怠りがち、という手続論の映画か。

前半の尊厳死論と後半の手続論の間に観客を留まらせるのが狙いなら成功作だが、そういう映画を観たいと私は思わない。

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きねまっきい

4.5【心が傷ついた女医と末期患者との心の交流をきっかけに起きた出来事。周防監督が”安楽死”について、世に問うた意義深き作品。】

2020年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

悲しい

知的

難しい

ー物語は、冒頭、検事の塚原透(大沢たかお)に検事局に呼びだされた折井綾乃(草刈民代)の憔悴しきった姿から始まる。-

■折井綾乃は長年、重度の喘息に苦しむ江木(役所広司)の担当医。
 江木は病に侵されているが、心優しく、聡明な男であることが分かる。
 一方、折井は不倫の相手、同僚の高木医師(浅野忠信)から裏切られ、院内で、睡眠薬による自殺を図る。”俺、結婚するなんて、言ったっけ・・”
 -何故、江木があんな下衆な男に惹かれたのかは描かれていない・・。ー

 ・江木は苦しい体調の中、折井に優しく接する。
 -折井は江木の医者だが、折井は江木の心の支えになっていく・・。-

 ・江木の幾つかの言葉
  ”人間、死の時は最後は聴覚が残るそうですね・・”
  -江木の妹の終戦中の話。-
  ”これ以上、妻に辛い思いをさせたくない・・。僕の看病から解放してあげたい・・”
  ”先生、お願いがあります。その時が来たら”楽に”してください・・。僕は何より、先生を信頼しています・・。”

 ■ある日、江木が意識不明の状態で病院に運び込まれる。折井は必死に治療をするが、
気道に居れたチューブの中の、血を見て・・、妻たちに涙ながらに言う言葉。
”自然にお任せしたら・・”
”これ以上の延命治療を望まれますか・・”

 江木は激しい痙攣に襲われ、
”江木さん、ごめんなさい・・”
ー耳元で”子守唄が流れる・・-

 ◆場面は一転して、冒頭の検事局に戻る。
ーここからの、塚原検事と折井との"終末医療”に対しての考え方の相違を基にした遣り取りは圧巻である。ー
 塚原の検事として折井の行為は殺人である・・、という考え方と、折井の助からない人の命を、苦しませながら延命させるのは違うのではないか・・という二つの考え方。

 -周防監督の考え方は、高圧的な塚原検事の描き方で、推測が付く。ー

<現在でも大きな解決の道が見えていない、”終末医療””安楽死”を題材に周防監督が正面から取り組んだ意義ある作品。
 あのラストをどう見るかは、人それぞれだろうが、私は塚原検事の姿勢、考え方は肯定しない。
 何故なら、江木を長年支えてきたのは、折井である。
 二人の感情の結びつきが深まっていた背景があるという事も分かっているが、チューブの中の胃潰瘍による血を見てしまった時に彼女は覚悟を決めたのだろう。
”これ以上苦しませてはいけないと・・。”
 その行いを罪に問うのかどうか・・。>

<2012年11月 劇場にて鑑賞>

<2020年10月 他媒体にて再度鑑賞>

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NOBU

3.0医者と患者の関係

2020年5月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

3.0嘱託殺人

2020年2月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年2月22日

#終の信託 鑑賞

喘息の重症患者から、危篤の場合安楽死させてくれと頼まれていた医師が、その処置を殺人罪として立件される。川崎協同病院事件というのがモデルらしい。
安楽死と嘱託殺人って難しい問題がテーマ。ダンスをしてるばあいではなくなっていたか。

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とし

3.0恋愛なんて他人から見れば喜劇なんだよ。

2020年1月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 尊厳死。安楽死とは若干違い、延命措置を拒否して安らかな死を望むと、患者や家族から意思表示してはじめて認められるもの。法的判断の詳細については検察庁での大沢たかおがしつこいほど力説していたが、なかなか覚えられない。とにかく、意思表示=インフォームド・コンセントがなされて成立するものだ・・・母親の入院の際、何度もハンコを押さされたことまで思い出した。作品の設定では2001年ですが、今の病院では徹底しているのだ。

 単純に考えたら、草刈民代演ずる折井医師はちょっとしたことで心が折れるほど弱い人間。東大医学部出身で頭脳明晰、優秀すぎる医者なのだが、不倫志向のある世間知らずのお嬢様だったに違いない。ただ、自分も死ぬ際にはこういう女医に看てもらいたくなる女性でもある。

 『Shall we ダンス?』以来16年ぶりの共演となる草刈、役所コンビと周防監督。明るい過去作とは打って変わって陰湿なムード漂う病院でのやりとり。『それでもボクはやってない』で警察・検察の取り調べと同様、司法の矛盾についても問題点を投げかけているようですが、ラストの大沢たかおとの演技合戦だけでしかメッセージが感じられないのが残念だ。

 それにしても役所広司の心肺停止状態、死の直前のリアルさや、大沢たかおの人間味の無い無機質な検事が印象に残ります。草刈民代もヌード・濡れ場を披露しているのですが、彼女の実年齢が気になってしょうがなかった。鑑賞に耐えうる最後の年齢という意味で、体当たり演技をするようにと夫でもある周防監督に尻を叩かれたのだろうか。検察でのシーンはともかく、若く感じられましたよ。

 観ているときよりも後からじわじわと終末医療のことを考えさせられる作品。演技力もさすがだと思いますが、実際の医療現場をリアルに再現していることにも驚きました。視覚と聴覚のエピソードや満州で妹を亡くしたエピソード、それにオペラ「ジャンニ・スキッキ」の話など興味深いところ満載。でも、一番凄いと感じたのは几帳面な八木。裁判所で提出されたのは61冊の闘病日誌。最後の一言だけが救いとはなったけど、「リビング・ウィル」についても考えさせられるなぁ・・・遺言書みたいけど。

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kossy

3.5、終末医療を題材に描くヒューマンドラマ。

2019年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

、終末医療を題材に描くヒューマンドラマ。

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てかる

3.0後半の蛇足感

2019年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

尊厳死、安楽死、その人らしい死。永遠のテーマ。解決不能。
管につながれた肉の塊になってまで生きたくない、秦三は言った。
そんなことは誰しもが考えることであって、
死の間際になったらホントにそう思うのか?検事が尋ねる。
呼吸器外したら苦しみだしたのは生きる意志があったからじゃないのか?
検事が詰める。
折井は返す。
命の尊厳を守るのはその人の幸せのため、
意識が無くても意志はある、だったかな。
自分の考えを加えるとすれば、
生あるモノが生きようとすることは本能的なことで、
そこには意志、理性は無い。
苦しんだから生きたいと望んでいたとは考えにくい。
じゃあ怪我とかで苦しんでいる競走馬の様に、
薬剤投与の安楽死は医療行為なのか?
そこは司法判断では殺人になるんだろうなあ。
基本的には折井に肩入れしたくなる話だが、
折井の独断であることは否定できず、
家族の同意も何かぼんやりしてる。
そもそも江木一家のキャラの弱さが問題。

話としても、「それでもボクはやってない」みたいな、
検察の揚げ足取りの強引さを誇張してる感じで、
またそーゆー話か、としか思えなかった。
だから前半の折井と秦三の話だけで済まして、
「この後折井はこれこれこーで…」とかで説明だけで、
後半の検察場面は無くても言い。
どーせ最後はアレなんだから。

故に、大沢たかお要らない。浅野忠信も要らない。
特に大沢は急に口調変わったりとか、
要らないところで動揺してたり怒鳴ったり、
すごく嘘くさい検事になっちゃってる。要らない。
草刈さんはやたら早口で口角狭く台詞が聞こえない。
字幕付きで見ることをお勧めします。
良かったのは役所さんですね。泣かせる。
この人はこーゆーいい人が合ってる。
「渇き。」のクソ親父は無理がある。

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クリストフ

3.5面白かった

2018年11月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

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吉泉知彦

2.0しばらく見る気しない

2016年5月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

寝られる

ストーリーが重い分、映像も重苦しく疲れて寝てしまった。すいません。

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にゃんた

4.0原作未読

2016年4月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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おかずはるさめ

2.0なんで映画?

2015年7月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

映画館の大画面で映画館まで行って見てたらおこるかも。
なぜ映画?なぜテレビドラマじゃない?
テレビで録画で見ていても「なぜ映画にする必要があったんだろう?」と最後まで思った。
問題提起とエピソードが2個。
それだけを2時間ちょっとにのばしただけ。
気がつかなかったけどいつのまにか問題意識が自分の中に芽生えてた…そんな技を、映画だったら見せてほしい。
お金も人もそんなにかけない映画ならなおさら本で。
映像はきらいじゃないし、そんなに退屈でしかたなかったわけじゃないけど、ちょっと不満。

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はげまる

4.0永遠の課題…

2014年9月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

医療の 現場の 課題だと 思います、

自分ならと 置き換えたら、
楽に 死なせて 欲しいです、
周りに 迷惑は かけたくないので、

深い作品だと 思いますけど、
大沢たかお 怖ー(笑)

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may be…

3.0意識がなくなっても、子守唄を歌って欲しいんです

2014年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

難しい

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shimo

3.5無駄な部分多すぎ

2013年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

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ジョン

3.5難しいテーマ

2012年12月30日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

難しい

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2356ゆな

4.0家族への信託。

2012年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

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ハチコ

3.5泣きました。

2012年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

終末医療のお話で、折井が患者の江木さんの意向で尊厳死を望んだ時、色々な事情で家族には託せない事を理解し、折井は医者としてでなく管を抜いたと思います。それは許される事では無かったがそうせざるを得なかった。特に死が近づけば表現出来ないけれど、ちゃんと聞いている、判ると江木が話すのを聞き、私ごとながら義父が亡くなるとき、運悪く主人が腸閉塞で入院していて、わりと名の知られた人でしたので、私では葬儀は出来ないと思い外国に出張している義弟が帰るまで生きていてねと頼みました。もちろん返事できる状態で無かったのですが、義弟が面会した日の夕方に亡くなりました。だから泣けてきて感謝しました。家族を亡くした人には判る映画だと思いました。

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未散