「飼い主のいない動物の行く末」ひまわりと子犬の7日間 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
飼い主のいない動物の行く末
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
ウィキペディアによると、年間に殺処分されている犬は約5万頭、猫は約14万頭であるらしい(2011年度)。犬だけで毎日軽く100頭以上が殺されているのだから、ここに描かれているのは些細なことである。それにその犬をどうしても助けたいならば、変に上司ともめたりしないで最初から本人が引き取れば良かったのではないかと観ている間ずっと思っていた。だから私にとっては平凡な内容だったが、でもまあここで描きたいのは必ずしもそういうことばかりではないのだろう。動物の虐待や飼い主の義務や死んでいく動物といった、人と動物を取り巻く状況に関心を示してもらうには、こういう話を一つ一つ紹介していくのがいい。特に子供と一緒に観るにはいい。せつないし応援したくなる内容ではあった。
堺雅人が変にもったいぶった喋り方をせず優しい演技をしていて、こちらのほうが自然に感じた。腰掛役のオードリー若林が本人の印象を生かした役柄で意外にも適役。小学生の娘も良かった。そしてもちろんひまわり役の毛がまばらな痩せた母犬もね。
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