「どんな動物にも、生きてきた歴史がある。」ひまわりと子犬の7日間 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
どんな動物にも、生きてきた歴史がある。
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映画「ひまわりと子犬の7日間」(平松恵美子監督)から。
保健所に連れてこられた犬が、殺処分されてしまう現実に、
ちょっぴり気が重たくなったが、里親が見つからない限り、
殺されてしまう犬の気持ちはどんなものなのだろうか、と
考えたら、胸が締め付けられた。
目の前にいる、人を敵対視する狂暴犬になった野良犬を
理解するためには、この考え方がいいようだ。
「どんな動物にも、生きてきた歴史がある」。
「それがどんな物語かを考えることが出来れば、
きっと心は通じ合える」と、狂暴犬に接する主人公は言う。
今は亡き、動物園で知り合った妻の台詞らしい。
優しい飼い主から離れて、その後いろいろな辛い経験を重ね、
野良犬になった犬を知っているからこそ、
「こいつは、好きで野良犬になったんじゃない。
人間がこいつを野良犬にしてしまったとよ」と言い切ったのだろう。
その考え方に、私は賛同し頷いていた。
ペットとして飼われた犬にとって、短い一生の中で、
一緒に暮らす時間の多い飼い主や、周りの人間という動物が、
信用できるかできないか、は大きな違いがある。
犬を題材にした映画は、どうも弱い、自然と涙腺が緩むから。
でも、見たくなるんだよなぁ、不思議なことに。
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