「筋金入りのアホが作った凶悪なモキュメンタリー」トロール・ハンター よねさんの映画レビュー(感想・評価)
筋金入りのアホが作った凶悪なモキュメンタリー
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熊の密漁事件を取材していた大学生が遭遇した謎の密猟者。彼の後を追うとそこに謎の生物が出現した。その男ハンスは政府に任命されたトロール専門のハンターだった。トロールは伝説にあるような妖精ではなく下等な巨大動物で時折政府が管理するテリトリーから抜け出して捕食するのだが、政府はその存在を隠蔽しつつハンスに脱走したトロールを始末させていたのだった。
トロールをおびき出す為にバケツ一杯のキリスト教徒の血をブチ撒けたり(どうやって入手したの?)、賛美歌を大音量で流したりといった悪質なギャグを真顔で眈々とやる、怪獣パニック物を期待すると完全に肩透かし食らうこと必至の北欧のアングラ思想と古の伝説を逆手に取った凶悪なモキュメンタリー。
エンドクレジットの最後の最後に出てくる飄々とした注意書きに「当たり前じゃ、アホ!」とツッコんだら、空耳で「しっつれいしました!」と聞こえた気がしました。こういう映画をシレッと世に出す、ホンマに恐ろしい国やわ、ノルウェー(−_−;)。
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