「子育てに悩む方にはヒントがあるかも」少年は残酷な弓を射る POCOさんの映画レビュー(感想・評価)
子育てに悩む方にはヒントがあるかも
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キーワードは弓と鍵。
子育ての難しさを色濃く表現した物語。
「欠点」を修正し、回りと同じ様にしてあげる事、導く事が親なのか、「個性」に選択肢を見出し、背中を押してあげる事が親なのか、非常に難しい問題。答えはないのかもしれない。
この物語の母親は前者。親が親で在り続けなければと強く思えば思う程に、子の心の錠前は増え続けていく。そう、導くとは一歩間違えれば相手の心を無視して自分の理想を歩ませる、もう一つの母親の人生になりかねないと言う訳です。愛とは難しい。
そして錠前ともう一つのキーワード、弓。
これは少年にとって唯一「与えられた」
選択肢の自由の具現化。ただ少年がこの唯一の「自分」を使って望んだものは、この抑圧からの開放。
少年は親に対し「後者」を望んでいたのでしょう。
子は当然の様に親は何でも知っていると思っている。親は当然の様に理由などなくても子はついて来るものと思っている。
目線を合わす大切さ。
この悲しい愛の平行線に、最後幸せが訪れたなら、僕は星を六つでも七つでも付けたかったです。
とても深く悲しい愛の物語でした。
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