「とても重く心にズシリとくる作品」少年は残酷な弓を射る 小町さんの映画レビュー(感想・評価)
とても重く心にズシリとくる作品
いろんなところで出てくる印象的な赤色、何の象徴なのか
母は無条件に我が子を愛せるものではない、それも本当だと思わせられます
育児は大変でも懐いて頼ってくれるから愛せるのではないでしょうか
ただ大変なだけでは自分が失ったものがただの犠牲にしか感じられず、それが子供に伝わるのかもしれません
赤ちゃんの時に「寝付いたばかりだから起こさないで」という妻の言葉を無視した夫、あのシーンで無責任な育児しかできてない夫だとわかります
そんな状態だから義務の育児になって、それが子供に伝わり、愛されてない孤独感の積み重ねからあんな事件が起きたのではないと思いました
人間は孤独だと、それが周りへの憎悪に繋がるのかもと思います
普通の親子になろうとしてる、でもそれは義務感としてという母のティルダ・スウィントンの演技も素晴らしかったです
そして残酷な少年のエズラ・ミラーが美しかったです
これはエズラ・ミラーだから成立してる作品のように思いました
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