「ケビンについて話さねばならぬ」少年は残酷な弓を射る reonrionさんの映画レビュー(感想・評価)
ケビンについて話さねばならぬ
この映画、サスペンスっぽい邦題だから分かりづらいけど、現代の親子について、愛について、考える映画だと思います。
映画の中では常に一方的に母親目線から描かれている訳だけど、本当はケビンの心に何が起こっていたのかは描かれない。
最後の最後までケビンのことを本当に考えようとした人はいなくて、ついに惨劇に繋がってしまう。
何かが不完全で不透明ですれ違ってるのだけど、何なのか分からない。
何とも真意の見えぬざらっとした話なのですが、見えない部分に何があったのか考えさせられます。
でもなんだか、愛って、子どもが生まれた瞬間に一緒に生まれるものじゃなくて、育つものなんだと思いました。だからバッドエンドじゃなくて、最後には少し前進したんだと思います。
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