アルゴのレビュー・感想・評価
全168件中、141~160件目を表示
想像していたより面白かったです。
ベン・アフレック、俳優業だけじゃなく監督としても素敵ですね~。実話を元にした映画はとっても大好きです。実話となると、結構ハードルが上がってしまいますが、この映画はその時代の歴史的な出来事にもきちんと触れているので、とても分かりやすかった。これが本当に現実だと思うと、ほんと恐ろしいです。時に感動する場面もあり、危機迫る場面もあり、飽きずに観れました。ぜひ、お勧めしたい映画です。
本当のスパイ
ベン・アフレック監督長編3作目。前2作は良くできたサスペンスだった。さすがに3作目となると、できの善し悪しも出てくるのではないかという不安があった。しかし杞憂に終わった。それどころか彼の監督作では一番の完成度を誇る傑作だった。
今回ベンが演じるのはむさ苦しいCIAエージェントのトニー。髭はぼうぼうで、着ている服も若干よれよれだが不思議とこれが似合っている。「ザ・タウン」の彼ははっきり言って役柄にフィットしていなくて、せっかくのサスペンスがたまにメロドラマになっていた。だが「アルゴ」の彼はやり手だが、内省的で天才肌というよりは努力家のエージェントだ。だからこそ彼自身の身の丈にぴったりと合ったのだろう(ただし本物のトニーはラテン系のアメリカ人。この部分を無視したのは頂けない)。
その彼の脇を名優たちが固める。アラン・アーキンとジョン・グッドマンは映画で唯一心温まる存在。CIAの外部から作戦を手助けするのだが、この「アルゴ」の製作過程が意外と面白い。一見すると馬鹿げているのに、本気で製作(に見せかける)しようとする彼らの姿はまさにスパイ映画と同じだ。
だがなんといっても、トニーが単身イランに乗り込んでからが俄然面白くなってくる。入国した瞬間から画面は異様な緊迫感に包み込まれ、不穏な空気を漂わせる。実際の映像とほぼ同じように作り込んでいるから、リアリティに溢れている。特に大使館が襲撃されるシーンは本当に恐ろしい。デモが暴動へと変わる瞬間を上手く描いている。
そしてトニーと6人の外交官は脱出へと踏み切る。誰も銃を引き抜くわけでも、変装マスク(軽く服装は変えるが)も着用しない。だけどその脱出劇は最高にスリリングで、並大抵のスパイ映画を凌駕する。結末はだれでも知っているが、ここから先はあえて触れないでおく。是非自分の目で確認して欲しいのだ、手に汗握る最高のサスペンス映画を。
(11月23日鑑賞)
ベンアフレックが作れば作るほど
昔は俳優として映画などに出演していた彼ですが、
最近は監督業としても映画作品に取り組むことが多くなっている中
今作品では主演として出演。
内容は実話をもとにしたということでありますが、
ベンの上司から拒否されて作戦を続行するかどうか決断するところの苦悩している主人公の様子は表情だけ映されているだけで伝わってくるものにもう少しな気もしましたが、実話以上に実話である演出と脱出までのトラブルに次ぐトラブルが続きそうすんなり脱出させてくれない描写に脱帽です。
すっかりエンドロールが終わるまでスクリーンに真正面向かって席で見入って電気が付いて明るくなるまで固まっていました。
今までに無いBased on True Storyだと思います。
自分の観た中ではNo1と言ってもいいくらい。
とにかく手に汗握りました。
緊張感をものすごく感じたいのならば鑑賞の価値はあると思います。
脱出シーンはドキドキしました
冒頭に歴史的な背景が流れ、本作が実話に基づくものだとのテロップが出ます。
「石油利権のため英米が独裁政権を作った」と素直に言い切ってしまう辺りはアメリカ映画ですが、アメリカ人でない自分にはどうしてもそこで引っかかりが出てしまう。
いや、いかなる場合でも暴力はいけないと思いますし、クーデターで米大使館員が危なかったのも事実。しかし、彼らには今ひとつ感情移入出来ない自分がいる。
脱出シーンはハラハラドキドキという感じで、見ていて興奮しましたが、一方で過度な演出に「これを実話と言われてもなぁ…」という感じもあり。
純粋にサスペンス映画としてなら楽しめるかな?
アカデミー賞ノミネートがささやかれているそうですが、アカデミー賞がアメリカの映画賞だというのを再認識してしまう映画でした。
ワーナー配給なのに近所のワーナーで上映していない状態だった訳ですが、その判断は正解だったかと思います。
アクション、サスペンス好きは必見!
イランであった米国大使館員の奪還を描いているのだが、実に面白い。
これがノンフィクションだったというのは、本当にびっくりだ。
もちろん、映画の中で演出は多々あるのだろうが、イラン人にその身元がばれればその場で銃殺されてもおかしくない大使館員をカナダ人の映画スタッフと信じ込ませて、国外に出す、という「大芝居」。
それが、まんまと大成功というのだから、信じられない話だ。
クリントン政権下でこの事実は公表されていたそうだが、あまり記憶はない。主演・監督のベン・アフレックもそのことは知らなかったというのだから、映画になったのが遅きに失した気もする。
それはともかく、作品は丁寧に米-イランとの当時の緊張感と1980年前後の雰囲気をうまく再現して、見るものにリアリティーを感じさせる。
最後の飛行機とのカーチェイスなども迫力があって見ごたえあり。
映画館で何度も見た予告編で流れていた、エアロスミスの「ドリーム・オン」は本編で使われておらず、あれはあくまでイメージ曲でしかなかったのかな、と思うた。
ドキドキ
すごくドキドキしました。救出作戦に映画を使うという発想がまず凄い。空港のシーンは手に汗握りました。近くにいた外国人の方が会話のシーンで多々笑っていて、あー、アメリカのことおれ知らないからここ笑えなかったのか、ってところがあることに気づきました。是非もう一度見たい。
群衆が迫る危機感はいい感じ
スリルが感じられる展開です。ぎりぎり間に合うのか!?と息をのみます。
やはり言葉の通じない土地
話を聞いてくれない人というものは恐怖の対象です。
主人公の感情があまり感じられないので、感情移入が今一つ。
寡黙であるなら、寡黙なりの感情表現とか、
冷静なら、冷静なりの感情表現のシーンがあればよかったです。
葛藤の表現が部屋を歩き回るシーンだけだと、ちょっと弱すぎる。
まあまあかなあ
ザ・タウンも観てみよう
マット・ディモンと共同で書いた「グッド・ウィル・ハンティング」で一躍有名になったベン・アフレックが制作監督主演の映画「アルゴ」期待大でした。お客さんはいつのも私が観る映画と違い若い方が多いように感じた。
ユニークな人質救出はこれが事実だと解り驚きでしたが、残された人質のこと(のちに解放された)、カナダでの6人とカナダ大使夫妻の会見の時期、直前での決行取り止めの事腑に落ちないですね。イランでの紛争の原因については難しい問題なので私ごときがどうこうは言えませんが、映画としてはこのような生と死をかけた状況の中での人間模様もっと掘り下げてほしかった。ベン・アフレックが演じたトニー・メンデスの家族の不和等説明してくれると最後に和解した事も認められるのですが・・・。映画全体に深い悲しみ感じられなかったのが残念です。この事件は近年ではないけれど、それにしても世界では日々いろいろな出来事があり、いかに自分は安穏と生きているのだなーと感じます。映画は私の視野を広くし、考え、勉強する大切さを教えてくれます。「ミュンヘン」も衝撃的な映画でしたね。
名監督への道は遠い
事実は小説より奇なり。映画は小説より直裁なり。小説は行間で読ませる。小説は文字だから脳で想像・妄想して世界観を広げる。映画は映像だから小説より直接的インパクトを与えなければならない。映画的には6人の脱出の方が描きやすかったのだろうが、現実的には数十人の人質がいるわけでそっちの方が気になってしょうがない。
評判がいいだけのことはありますな〜
これも実話がベースのストーリー。
こういうのってどこまで実話そのままなのかな〜。
実話だから、はでなアクションシーンとかスタントとかないけど全編ピリピリ緊張感とハラハラドキドキ感があるのは流石な作り!
最後の救出シーンなんてブルースウィリスなら飛行機に飛び乗ってぶっ壊しちゃうところ。
それに、世界情勢をよく知らない俺にもわかる作りになっているところも親切。
面白かったです!
ベスト・バッド・アイデア
なんとなくリチャード・アッテンボロー監督の『ガンジー』などを思い浮かべながら観ていました。
やや色褪せた感じの画調が、劇中、時折挿入される当時のニュース映像と違和感なく、事件当時のリアリティを感じさせてくれます。臨場感を出すため、手持ちキャメラ風にわざと揺らしたりブレさせるといった流行りのキャメラワークを採用しなかったのは正解ですね。
また、これも意図的なのでしょうが、ストーリーは定石どおりに進行し、ムリに煽ることなども決してしません。そのためか、ところどころで、70~80年代制作のアメリカ映画を観ているような錯覚さえ覚えました。きっと東京12チャンネル(!)のお昼のロードショーでさらりとオンエアされてても違和感ないでしょう(笑)。
そして、ストーリーや人物造形がやや食い足りない分、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン、ブライアン・クランストンら脇役陣がイイ味出して映画を牽引していってくれます。
ここらを計算ずくでやっているあたり、アフレック監督さすが!と感心しました。
ところで、劇中「ベスト・バッド・アイデア(数ある愚策の中で最もマシな、まずい考え)」というセリフが出てきますが、とっても印象的でした。このコトバ、ぜひ私も日常生活の中で使ってみたいです。
国民のためならなんでもするアメリカ
当時のワーナー映画のオープニング・ロゴで始まる。
1979年に起きたイラン国民の暴動によるアメリカ大使館占拠事件。実録フィルムと新たに撮った映像が入り混じったオープニングは、どこまでが作りものか分からない精巧さで、大衆が押し寄せる怖さと、それをただ見守るしかない大使館側の緊張感がみなぎる。
そうした混乱の中、決断を下した6名が大使館を抜け出しカナダ大使の私邸がその身柄を受け入れて匿う。もし、逃走がバレて見つかれば、見せしめのために公開処刑されることが必至というのが本作の核になる。
襲撃を覚悟した大使館では重要書類を焼却またはシュレッダーにかけて処分するのだが、イラン当局は子どもたちを集めてシュレッダーから取り出した紙片を繋ぎ合わせる途方も無い作業をやらせる。徐々に大使館にいた職員の数が明らかになり、人質の数との相違が発覚する。子どもたちは紙片を繋ぎあわせ職員の顔写真を再現していく。
6人を国外脱出させるための有効な具体案が出せないでいる国務省と、実態を把握しようとするイラン当局との時間の勝負が、6人が無事助かったという事実を通り越して緊迫したストーリーを形成する。
話は一刻をも争う命懸けの脱出劇で実際にあった事。作りものではない怖さがある。にも関わらず、ニセのSF映画製作をでっち上げ、そのロケハンのスタッフとして6人を偽装するという、今から思えば嘘のような話は映画的な面白みを併せ持つ素材だ。
誇張した演出があるにせよ、実際にあったイラン脱出をここまでエンターテイメントに昇華させたベン・アフレックの監督としての手腕を見直す。
映画製作に信ぴょう性を持たせるため協力する「猿の惑星」の特殊メイク・アーティストのジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)、大物プロデューサーのレスター・シーゲル(アラン・アーキン)のコンビが楽しく、トニーの上司ジャック・オドネル(ブライアン・クランストン)の支援ぶりも小気味いい。
「アカデミー賞作品賞最有力候補」?
完成度は高いのです。細かく丁寧に作られていますし、近年の紛争問題について考える良いきっかけにもなるでしょう。
しかし、これが次のオスカー候補だと言われると疑問符が付きます。人間的なドラマが欠けており、ストーリーが希薄だからです。
「劇中の人物と人物との間にある関係性やドラマを描写しよう」という意図があるらしき場面は多少ありますが、おまけ程度であり、あまり掘り下げられることはありません。特に主人公と家族との関係性の描かれ方は何の脈絡もなく突発的です。「理由」が良く分からないのです。
確かにこの作品は、人間関係のような小さな舞台ではなく、政治的な広い舞台にテーマを持ってきているのでしょう。しかしそのような意図がはっきり汲み取れるのは冒頭と終わりぐらいで、あとは脱出劇を引き延ばして流しているようなものです。劇中の大半においては、何かしら深刻に考えさせられるようなことはありませんでした。もし中東問題を考えたければ、「ハート・ロッカー」の方が優れていると思います。
最近関心の高い中東を絡めて、ある程度真面目に作りアメリカ国民の興味を引けばアカデミー賞の候補になれる、というような安易な仕組みなのでしょうか?日本人である自分には分からない部分も多いはずですが、それでもこの作品を手放しで絶賛することには反対です。
見応えがあるのは確かですから、とりあえず一度鑑賞して各々が考えてみることをお勧めします。
これが、実話の力かも。
事件から18年も経ってから、当時のクリントン大統領が機密文書扱いを解除した、人質救出作戦。
その作戦が実行された時の大統領は、カーターだ。
なんとまあ・・・!!!
さすがハリウッド映画の国。
こんな作戦を考えだしたCIA工作員がいたなんて。
もし、この話が作られたものならば、一笑に付されていたことでしょう。
実話ならではの説得力だ。
1971年11月。
革命で失脚した国王を、がんの治療目的で受け入れたアメリカに、国王を引き渡せと、イランの過激派が米大使館を占拠した。
その混乱の中、大使館員6名が、カナダ大使の私邸に逃げ込んだ。
彼らの脱出がばれて見つかれば、公開処刑されることは明白だ。
多数の人質をとった事件は、軍による救出失敗などを経て、81年1月に解決したが、
その裏に隠された、ある一つの救出作戦が、これだ。
ニセSF宇宙大作映画。
時代は、「スター・ウォーズ」が世間を席巻していた頃だ。
あの新鮮さ、斬新さは、忘れない。
CIAの人質奪回担当のトニーが発案者だ。
って、その前に、≪人質奪回担当≫という職があるところが、CIAだね。
ニセ映画のでっち上げに協力する、映画の製作者と特殊メイクの第一人者。
この二人に扮する、アラン・アーキンとジョン・グッドマンが、≪やる時はやるんだ!≫と、最高にカッコいい。
この名案(迷案?)が進行するにつれ、いくつもの難儀が襲いかかり、危ない橋を何度も渡り、ハラハラドキドキ、ヒヤヒヤ感が、雪だるま式に膨れ上がっていく。
政治上層部に翻弄されながらも、孤軍奮闘するベン・アフレックの表情がとても良い。
途中、余計なことを考える暇もなく、一気にクライマックスへ突入する。
劇中何回となく発せられる言葉≪アルゴ、クソ喰らえ!≫が、見終わった時、とてもシックリきて、楽しくて、面白くて、ハラハラして、良い作品を見たと思った。
ウソみたいなホントの話!
事実は小説より奇なりというけれど、全くそうだ。この奇想天外な作戦は、関わったすべての人々の協力がなければ、成功しなかったに違いない。誰か裏切るのだろうか?誰かが気づいてしまうのではないか?子どもたちはシュレッダーされた写真をつなぎ合わせてしまうのではないか?情報が文化局まで届いてしまうのではないか?などなどドキドキしながら観ていた。協力したハリウッド側にも驚かされた。CIAと知り合いだなんて・・・ 本当に信じられない。それも深刻に参加するのではなく、ある意味余裕で楽しみながら、関わっていた。ベン・アフレックはこの嘘みたいな話を奇をてらう演出ではなく、堅実な方法で映画にしていて、とても好感が持てた。ハズレの作品がない。私にとって見逃せない監督の一人になった。
分かっちゃいるのに
そりゃあ脚色したんだろうけど…現実とは思えない作戦‼
最後までハラハラ・ドキドキ‼
ベン演じるCIA人質救出担当の“覚悟”とチームのバックアップが感動でしたーーはぁ〜それにしてもみんな、良かったね‼
しかし影の功労者はちょー美人のお手伝いさん⁉
本年ベスト級
ベン・アフレックは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」「アルゴ」と監督としての手腕を確実に上げてきていますね。
前作の「ザ・タウン」も面白かったけど、本作はそれ以上だった。期待して観ると裏切られることが多いものだが、本作は期待を軽く超えてくれた。そういう映画に出会える幸せ。最高です。
アメリカの正義ばかりを主張する映画は多いが「アメリカこそが最大のテロリストだ」というイラン側の主張も本作はちゃんと描いていて、どちらかが善とか悪とかいう色分けをしていないのだ。そこがまずスゴい。
そして私たち観客はカナダ大使館に逃げ込んだアメリカ大使館員たちに感情移入して、ハラハラドキドキを持続させながら物語に引き込まれていく。そしてクライマックスのカタルシスへ。こういうのが観たくて映画館に行ってるんだよなぁ。
とにかく監督&主演のベン・アフレックの映画に対する愛情がよく分かった。それがこの映画を傑作にしたのかもしれない。いち映画ファンとしてこの映画に出会えたことを感謝します。
地味面白い
前売り券を買うかレイトショーで見る習慣なので、この映画の前売りが全く出回っていないとは露知らず、非常に面食らったし、1800円の重みをかみ締めながら、もし面白くなかったらどうしよう、全く大損じゃないかとイランの人質救出までとはいかないまでもかなりの緊張感で映画に挑んだ。
始まった途端そんなのすっかり忘れるくらい夢中で、終わるまで全く退屈しなくて通常料金でも損じゃなかった、というか映画館で見れてよかった。困難に勇気を持って挑む男女の姿がとてもスリリングに描かれていて面白かった。
アメリカの映画人の、同業者の悪口をいいながらもそれでいて楽しそうで、仕事に誇りを持っている感じもよかった。
イランとアメリカがどれくらい仲が悪かったのかまったく不勉強でこの映画で初めて知ったくらいで、勉強になった。
サスペンス要素は若干とってつけた感はあった。いくらなんでもそんなにギリギリはないでしょう?と思った。
イラン映画やこの映画のようにイランを描く映画を最近よく見るのだが、自由は大事だなと痛感する。
全168件中、141~160件目を表示