アルゴのレビュー・感想・評価
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“ARGO”の映画化をキボンヌ!
久しぶりに、こんなにハラハラドキドキする映画を観た!スゲー面白い!
クライマックスの空港を通過するシーンは、手に汗にぎる展開でとてもスリルがあるだけでなく、大掛かりに用意した布石が見事に機能していくあたりとっても上手い!そりゃ、ちょっとやりすぎな演出な感じはあるけど…これくらいスリルを煽るぐらいで、丁度面白い!
オープニングの説明からの流れも良かったね。イラクとアメリカの関係をよく知らなかったけど、とってもわかりやすかったので勉強になりました。
かなりの良作だと思います。みなさん、是非とも一見あれ。
最後に…
ARGO! fuck yourself!!
50点
とりあえず政治的な事は置いておく。
特に劇的な盛り上がりに掛けるが、脱出シーンは手に汗を握り面白かった。あの時代のファションは拘って作った感じあり良いと思います。
人が暴徒と化す、恐怖感みたいなのは、よく表現できているのではないかな。期待し過ぎて観ると肩透かしにあうかもしれません。かと言って駄作ではありません。
なに? これ!
アカデミー作品賞受賞作ということなので以前から見たかった作品だが、劇場で見損なってしまい、(臨場感に欠けるBSだが)やっと念願がかなった。
ところがこれが全くの期待ハズレ。
史実に基づいているからかもしれないが、全く緊迫した場面も、盛り上がりもなく、見終わってからは「だからどうした!(怒)」という感想しか出ない始末。
結局ベン・アフレックの一人相撲にしか過ぎなかったのでは。
本作に見るアメリカの保守主義
新米のパフレヴィー政権を打倒したイラン革命(1979年)の年に起こった、イランアメリカ大使館人質事件を題材にし、人質救済劇の顛末を描いています。しかしながら、そのone-sidedな描き方には大いに問題があり、これを単なるエンターテイメントとして見ることはできません。
ストーリーそのものには触れませんが、冒頭でイラン革命に至った国際情勢をさらっと概説し終えると、その後は最後の最後までアメリカ視点の非常に偏った映画です。登場するイラン人は暴徒のみで(ただ一人だけ例外がいますが)、アメリカ大使館の人間は専ら被害者のようです。ちなみに当時のアメリカ大統領は民主党のジミー・カーター大統領です。
本作は第85回アカデミー賞において作品賞を受賞していますが、このような作品が賞を取ってしまうことに憤慨しているのは私だけでしょうか。作品賞にノミネートされた映画でアメリカの歴史に関係しているのは、本作と「リンカーン」、そして「ゼロ・ダーク・サーティ」の3作品です。
「リンカーン」は共和党の大統領として南北戦争を戦い、奴隷解放宣言をしたかの有名なリンカーン大統領を好意的に描いた映画です。この中で焦点を当てられているのは奴隷解放に反対する民主党との争いです(その民主党の現在のリーダーが黒人とは滑稽なものです)。
「ゼロ・ダーク・サーティ」は911のリーダーとされるビン・ラディン殺害に至るCIAの苦悩がモチーフとなっています。この作品の脚本はどこまで事実を反映しているのか判断できないため、何かと物議を醸す内容となっていますが、観てみると敵対するイスラム圏へ配慮しているのが分かりますし(特に特殊部隊の突撃シーン)、前半のCIAによる過酷な拷問場面を見ても、アメリカ万歳な映画でないことは明白です。
見比べてみると、3作品の中で最も中立性に欠けるのが「アルゴ」なのです。そして、アカデミー賞作品賞発表時にジャック・ニコルソンとともに、中継でプレゼンターを務めたミシェル・オバマの異例の登場。これらを鑑みると、アメリカの保守主義を感じるとともに、嫌悪感を催します。3作品の中で最もオバマ政権に都合の良い映画が受賞したわけですから、政治の映画界への介入を疑われても無理がないでしょう。
抑えた演技が素敵
ザ・タウンを観て以来、ベン・アフレックが好きになり楽しみにしていた今作。
彼に関しては男女関係のゴシップがかなり多いだけの印象があったのですが、こんなに素敵な俳優さんだったんですね。
実話を基にした昨今の映画の中では『裏切りのサーカス』に匹敵するような良作だと思います。
嘘のような実話の事件をただ淡々と描き、それなのにキャラクターの心情も感じ取れる創り方だったので、劇中一度も飽きることなく観る事が出来ました。
ベン・アフレックを始め、皆とても抑えた演技をしているなーという印象を受けます。
それなのにとてもハラハラさせられます。
120分という尺で時代背景含め全て描ききるのは到底無理な話ですが、物足りなさは一切なかったです。
イランという国の喧騒や雰囲気も垣間見れました。
本編意外で印象に残ったのは息つく間のない流れの中で、アラン・アーキンとジョン・グッドマンのお二方にはとても和んだ事です。
日本でいう下町のおっちゃんの感じがとても出ていました…笑
ベン・アフレックの次回作も楽しみです。
何気に買った本に引き込まれて一気に読んでしまった、様な映画
SF、アクションものの様な派手さは無いが、見る側を引き込むよく出来たストーリー展開。素直に面白いと思いました。他との比較で評価は4.5としてますが5でもいい。
アメリカすげーだろ?っていう
※鑑賞手段は試写会ではなく、飛行機の中で鑑賞。
非常にハラハラドキドキでよかった。成功するのかとか、心の動きとか、主人公の頭の良さなんかも見どころだと思う。
ただ、ものすごくアメリカ人が好きそうな映画。イランでのアメリカ大使館人質事件は実際にあった話だけれど、脚色しすぎてないかしら?と疑ってしまうくらい綺麗に出来上がっている。カナダ大使館のご夫婦や、家政婦さんのところももう少し掘り下げてほしかった。
中間で少しけだるくなった。もう少し全体的にメリハリがあればいい。
アメリカ映画なので普通はアメリカの人を応援するけど、この映画ではなんとなくイランの人を応援したくなりました。
米国のアカデミー賞は、昔は信用していたけれど、今はほとんど信用していない。
結局、仲間内の利害関係や、誰が好きか嫌いかレベルの人気投票の結果出てくるもので、純粋に選ぶものではないような気がする。
でも本作は面白かった。こういう社会派のエンタメ系の作品は大好きです。
映画後半の脱出劇は、ハラハラドキドキで、緊張感がすごかった。
本作を見ていたら、パニック映画の「ブラック・ホーク・ダウン」(ソマリアで、米軍の攻撃用ヘリが、敵地のど真ん中で墜落する話)を思いだした。
「ブラック・ホーク・ダウン」では米軍を応援していたけれど、本作はなんとなくイランの人を応援したくなった。
時代が違うけれど、イランの人はえらいと思う。
肝が据わっている。
北朝鮮や中国が米国に対抗しているのは、現体制を守りたいからだけれども、当時のイランの人は違うような気がする。
組織化されたテロリストが、自分の主張、あるいは金のためにやっているわけでもなく、純粋に米国を憎んでいる感じがする。
でなければ、デモの延長で、米国大使館を乗っ取れる訳がない。
他の国ならいざ知らず、米国大使館。
時代が違うので、当時のソ連とのパワーバランスとかいろいろあるだろうけど、普通だったら海兵隊の特殊部隊とか、ネイビーシールズとかが出てきて、皆殺しにされるところ。
悪くすれば、米国が国ごと攻め込んできて侵略される。
米国に常に土下座で、「何卒よろしくお願いします。」と言うしかない国の国民にとっては、よくやったとしか言いようがない。
日本でも、入ったことはないけれど、アメリカ大使館は最も警戒の厳しいところで、周りに日本の警察官が大量にいるし、不法侵入でもしようものなら、問答無用で瞬殺されそうな雰囲気がある。
右翼や左翼の人が、アメリカ大使館の前で抗議しているのも、見たことがない。
ちなみに中国大使館は、なぜか入ったことがあるけど、意外なくらいフレンドリーでびっくりしました。
「アメリカとCIAは世界最大のテロリストだ。」という本作のイランの人のセリフは名言だと思う。
期待して正解だった!
作品賞おめでとうございます
いや、ベンアフレックはすんばらしい。
ARGO、最初は期待ほどではないかなと思ったけれど、どんどんスケールに合ったスクリーンタッチになっていった。穽陥を突こうというARGO作戦の緊迫の決行を緩急で繋ぐ、つまり静謐さを持って描くことで臨場感を増している。ベンの監督の手腕に拍手だ。
だからこそ、監督賞にノミネートすらされなかったのが残念です。
アカデミー賞授賞式での司会、セスマクファーレンのジョーク
「あまりに秘密裏に制作が進められたために監督の名前がわからなかった」
というのには失笑
いろいろなレビューを読ませてもらいましたが、難しい。当然イランが悪、アメリカが善といった描き方になってしまうでしょうね。脚本は凄く面白いんですが。モティーフ自体が映画にするには最高のものだとは思うんですが。中立で描くのが難しい。
それに関して思ったことなんですが、偏見のあるような、ごく一般にこうだ、と決めつけられたように演じられる中東兵をもっとリアリスティックに演じさせれば傾米の風潮を少しは消せたのではないかなと。
まあ、なににせよ
ARGO,fuck yourself!
俳優としてだけでなく監督としても魅了してくれるのは素晴らしい
秀逸な作品 映画のような実話とはこのこと
こんな想像もできない作戦を人命と巨額の資金をかけ、実際に決行したとはなんとも、すごいの一言 当時の本人らは到底自分にはわからない不安と緊張と恐怖の毎日を過ごして、こんなふざけた救出作戦を持ちかけられさらに動揺と不安感が増しただろう 6人の命を託されましてや自分の命も賭けて、丸腰で突拍子もない安全も確定されていない作戦を頼りに敵地に乗り込む 想像しても想像もできない思いで過ごしたことだと思う この事実を映画化したことは国家間の親交や、当事者たちの名誉のためにも素晴らしい
若干の着色や映画的表現はあるだろうが、すごく事実に忠実に作りこまれているのが良く分かる それでも飽きさせない作品に仕上がっているのは素晴らしく秀逸な作品だと思う
ソダーバーグ好きなんだろうな
良いシナリオだっただけに進行にもたつきがあったのが残念。
ソダーバーグ的なアプローチが多数あり、好きなんだろうなぁって思ったが、いっそのこと招き入れたら良かったのに。
史実に忠実に作るかエンターテイメントよりに作るか迷ったとこだろうが、
史実に忠実に作るを優先した映画だと思う。
レッドフォードのスパイゲームのようなスリリング感かつどんでん返し的な演出が個人的にはもうちょっとあったら良かったのになぁて思ってしまいました。
撮影は良かったです。
秀作ですね。
アカデミー賞おめでとうございます。 ベン・アフレック監督
予告編を見て、これは!と思って最新作で見ました。
1月のアルジェリア人質事件もあってとても興味がありました。
デモを起こした一般市民が暴徒化してアメリカ大使館に人が雪崩れこむところから話が展開していきます。
特典映像で脱出した6人とCIAのトニーと人質救出作戦に関わった人の当時の話を聞く事ができて、作品の面白さが倍増しました。
劇中の場面と、当時の写真の画がシンクロしていたのも面白いです。
他のコメントを読んで同意なのが、どうしてもアメリカが善でイランが悪という偏った描き方なのが残念です。
もう少し、中立的な立場で描く事ができればリアルに出来上がったのではと思います。
やっぱり、脚色が大袈裟すぎるとやっぱりフィクションだなぁと萎える所がありました。
優れた映画作品
事実に基づくドラマであるだけでなく、他の方も書かれているとおり、映画人へのオマージュでもあるという面白い作品。
サスペンスとしてもよくできていて、オスカーを獲得したのも頷ける素晴らしい作品でした。
ただし、イラン兵の描き方などにステレオタイプ的な部分もあって、本作品の受賞にイスラム世界から抗議の声が上がったのも理解できます。
その点は、政治的&宗教的な観点を離れて楽しむ映画だと割り切ったほうがよさそうです。
ARGO fuck yourself!
実話ベースで外連味は無く確りした、アカデミー賞好みな作品というと穿ち過ぎか。緊迫感の緩急で繋ぐ手腕はお見事。ただやっぱり地味なため中弛みで、途中やや眠くなる人も居るかも知れない。僕の事だ。
本当にあった話なんですね
見たかったが私の街では上映されなかった。アカデミー賞受賞で上映される事になり見てきました。確かに始まりの画面からお金を使っていないのかB級映画の様に見えました。ところが、段々に物語に引き込まれていき、最後は計画中止になりそうなところをベン演じるCIAのエイージエントが初志貫徹でホワイトハウスを動かし、危機を乗り切りながら脱出させる場面は手に汗をにぎる勢いで素晴らしかった。本当にあった事件だが諸事情から数年後に明らかにされた事に驚きを感じた。アメリカはそういう国なのですね。とにかくこの映画を製作した人たちに拍手を贈りたい。
アルゴ クソ食らえ
祝!本年度アカデミー賞作品賞受賞!
昨年10月の公開時は僕の住んでる町では上映されなかったのだが、有り難いリバイバル上映でようやく見る事が出来た。間もなくレンタルもされるが、そんな事は関係ない。劇場で見たかったのである。
イランのアメリカ大使館員を国外へ脱出させるCIAの奇想天外な作戦。
映画に打って付けのユニークな話だが、これが史実なのは周知の事実。
まさに、事実は小説より奇なり、だ。
確かにこの映画は面白い!別にアカデミー賞を受賞したから言ってる訳ではなく、純粋にそう思えた。
冒頭からグイグイ引き込み、緊張感は失速する事なく、最高のカタルシスへ。特に終盤の空港におけるハラハラドキドキは映画を見る醍醐味に溢れる。
当時のイランの時代背景は複雑だが、冒頭で簡潔に説明し、後はすんなり作品世界に入って行ける。
CIAの活躍はアメリカの正義だけを訴えているのかと思うと、作戦の背景にはアメリカとカナダの協力があり、また、イランの治安の悪化はアメリカの罪である事も忘れずに描き、アメリカの独り善がりの正義ではない点にも好感。
所々挿入される映画ネタやハリウッドへの皮肉や風刺にニヤリ。毒舌映画プロデューサー役のアラン・アーキンと「猿の惑星」で知られる特殊メイクの第一人者ジョン・チェンバース役のジョン・グッドマンのやり取りは、張り詰めた緊張感を一瞬和らげ、メリハリを利かせる。
そして、人命を救う作戦が映画である事が、何より素晴らしい映画讃歌。
エンターテイメント性、社会派メッセージ、映画愛…それらを見事にまとめ上げたベン・アフレック監督の手腕は“賞”に値する。
受賞式で司会のセス・マクファーレンも言っていたが、作戦が極秘だったからアカデミー会員は監督名を知らなかっただけなのだろう、きっと(笑)
面白さは近年のアカデミー賞作品賞受賞作の中では最上。
何はともあれ、アカデミー賞おめでとう、ベン!
次は是非、作品賞・監督賞をW受賞を!
工作員はギラギラしていない
実際にあった人質解放劇。結果はわかっているのに、息の詰まるような緊迫感、面白かったです。
全部が当時の記録映像のような、時代感のある映像がいい。
華やかな世界にそっと混ぜこまれた極秘作戦、そこまでやるか?のハリウッドとの繋がりにワクワクします。
立案者トニー・メンデス、最初はちょっと違うなんて思ってたけど納得。工作員は気配を隠しギラギラしてないもの、終始冷静で温厚に演じるベン・アフレックが良かったです。
リミットまでのカウントダウンのように描かれる、過激派集団の米国人探査活動。予告編の細かい縦線の書類の意味がよくわかった、情報に迫ってゆく過程にも二転三転する脱出劇にもドキドキでした。
時代を忠実に再現した佳作。「ミュンヘン」と合わせてどうぞ
飛行機の機内で見ました。アカデミー賞関係で話題になってる作品なので、期待しつつ。
映画全体の雰囲気としては、以前スピルバーグが撮った「ミュンヘン」に近く、70年代、革命後のイランで起こったアメリカ大使館人質事件と、それに対するCIAの動きをていねいに描いています。リアルタイムで認識していた事件ではないので、事件の背景もよく知りませんでしたが、一通りの解説がしっかりされているので、時代背景がわからなくてもちゃんと理解できます。しかし、まさかこんな作戦が実行されていたとは驚きました。
映画の雰囲気も70年代の実写そのままといった雰囲気で作られており、非常におもしろかったです。最後の逃亡劇は本当にハラハラで、あそこまでではないにしても、相当な緊張感だったことは想定できます。主役のベン・アフレックの役柄もよく、娯楽作としても十分楽しめると思います。
ただ、個人的には「ミュンヘン」のほうが好きだったなあということもあり、やや辛めの点数としました。
70年代B級映画風味の傑作
やっと観れた。何とも70年代のB級映画の匂いをぷんぷんさせる映画だった。実際に70年代に作られてるなら知る人ぞ知る傑作、というところになるんだろうけども、実際お金を賭けて時代を再現し、結果、大ヒットという訳ではなく、そのような結果になったみたいなので、なんだか個人趣味のエンターテイメントみたいで凄い。
実際、もっといろんなものを盛り込もうと思えばできそうだけど、見事脱出しか描いてない。予告編で観るよりも、実に単純なつくりで、でも、あれだけハラハラしたのは最近あまりなかったな。しかしまあ、こういう映画がベン・アフレックでなかったらどのような公開のされ方だったんだろう、という意味でも、現代の映画らしい映画は俳優からしか生み出せない気がする。がんばれ。
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