「真実の中の自由」フライト bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
真実の中の自由
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パイロットや飛行機の事故を扱い、奇跡的な飛行術で、乗客の命を救う作品は、数多い。実際に、トムハンク主演で、話題になった『ハドソン川の奇跡』のような出来事もある。
しかし、本作の違いは、パイロットが、薬物中毒にアルコール依存症という、どうしようもない男ということ。奇跡的な背面飛行や胴体着陸も、酒と薬によってハイになっていたから、できた神技だったのかもしれない。
機長は、アクロバチックな飛行術で、多くの乗客を救った英雄なのか?
それとも、フライト時に飲酒し、危険な飛行をした犯罪者なのか?
聴問会で、胴体着陸時に、酒を飲んでいたことを、黙っていれば、元の生活と仕事に戻れた機長のウィトカー。しかし、最後の最後で、嘘を突き通す事を止め、己の失態を告白する。
真実を自らの手で明らかにしたことで、刑務所送りになったものの、これまでの自分と別れを告げ、心を解放と共に、本物の自由を手にする。最後に息子が訪ねてくるシーンが、その象徴のようにエンドロールが流れる。
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