「何となく少年心をくすぐられる、確信犯的な作り。」ヘンゼル&グレーテル アルさんの映画レビュー(感想・評価)
何となく少年心をくすぐられる、確信犯的な作り。
良くも悪くもB級だが、ちゃんと作られてるB級。
見せ方が上手く、ヘンゼルの武器の構え方やデザインも計算されている。童話の世界をバイオレンスアクションの方向へ拡げたシンプルさが面白い。
だが、これはジェレミー・レナーだから観れた感は否めない。こだわった演出と脚本は好感、欲を言えばもう一つ後半に盛り上げて欲しかった。エモいシーンが度々あったのに、あっさりと通り過ぎてしまったのは残念。
それでも伏線置き去りにされた設定や、煮詰めきれてない設定もあったが、概ね楽しめた。
魔女狩りや戦闘シーンはかなりエグく飛び散るが、予想外にやられるシーンの多いヘンゼルとグレーテルも普通の人間ぽくって良かった。
最後も続編に繋がる様な伏線を置いてのエンドだったが、日本で公開されなかったくらいに、まぁ、そういう事で。
子供と見たくなりそうなタイトルだが、描写はキツめなので要注意。
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