リンカーン 秘密の書のレビュー・感想・評価
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決して名作ではないが…
まるで連続ドラマのダイジェスト版を見ているようなテンポ感。
歴史上の人物の一生を描きつつ、架空の敵との対決も盛り込んでゆくという荒技。
もっと時間をかけて、じっくり描けばストーリーに深みも生まれたろうに。
各キャラクターも掘り下げて描けない分類型的な紹介に留まっているようだ。
最大の制約は、架空のキャラクター以外は、史実があるためにそれになぞらえて描くことしかできず、登場人物の結末がある程度予想できてしまうことだ。
それでも、歴史&エイリアンや歴史&ヴァンパイアなどの、これまで考えられなかったようなジャンルが生まれつつある。
ハリウッドはまたひとつの方向性を見つけたのだ。
あたらしい映画の息吹が聞こえてくるようだ。
Abraham Lincoln: Vampire Hunter
リンカーンがバンパイアハンターだったという公開当時もそのトンデモ設定が話題だった映画。日本語タイトルは「秘密の書」とかぼやかしてるのか。
飛行機内で鑑賞。
二刀流?
昼は大統領、夜はバンパイアハンターだったという(二刀流の?)リンカーンを描く、ティム・バートン製作のアクション。
内容は歴史を絡めただけの、ただの吸血鬼モノ。南北戦争の頃の歴史はあんまし詳しくないので、そのへんを知ってれば、もうちょい楽しめたかも…
リンカーン役のベンジャミン・ウォーカーが、全然リンカーンっぽくなかったんだけど、特殊メイクでどんどんリンカーンっぽくなっていくあたりはお見事(^^)b
ってゆーか、メアリー・エリザベス・ウィンステッドが、相変わらず変な髪型だわ…
大統領がヴァンパイアハンター
リンカーン大統領がヴァンパイアハンターとしてヴァンパイア達と戦います。
内容はいたって普通のアクション映画って感じで少しグロさだったり驚かされる演出もあります
自分がそうゆう演出とかアクションが好きではないので正直面白いとは感じませんでしたけど、飽きずには見ることが出来ました。
もっと題材を活かしてほしかった
リンカーン×ヴァンパイアというとても斬新な題材にもかかわらず、うまく活かしきれていないように思いました。
リンカーンを幼少期から描いているせいか展開が早く、ヴァンパイアハンターが本業?と思えるほどリンカーンの人間らしさを描いている場面の印象が薄く感じました。
対するヴァンパイア側も、何千年も生きていて無数にいるように描かれていましたが、ちょっとあっけないような…。
ショッキングな表現にこだわりすぎず、欲を言えばもっと登場キャラクターにスポットを当てほしかったかなという思いです。
スタイリッシュ
多少グロく、心臓がドキッとするような演出も少しありましたが、それを除けば満足でした。
斧のアクションがめちゃカッコ良かったです。
あれが普通の銃なら、ありがちなバンパイアハンター映画だったかな。
終わり方も、私はなかなか好きでした。
二部構成なら化けた
リンカーンがバンパイアハンターだったという設定だけだと無茶苦茶な話だが実際見てみると普通に面白い
ただ時間経過をすっ飛ばしていたり掘り下げるべき所を浅くしてあるのでアクションを抜くと薄っぺらくなってしまった様に感じる
その辺りを濃くするには時間も足りないから二部で撮れたら化けたと思うぐらいなんか惜しい
ユニークな題材だけが面白い映画
ヴァンパイアに母を殺されたエイブラハム・リンカーン。ヴァンパイア・ハンターとなり、復讐を誓う…!
第16代アメリカ大統領リンカーンはヴァンパイア・ハンターだった!…というユニークな設定のアクション。
日本で言ったら、伊藤博文が妖怪ハンターだった!…みたいなものか。
大統領をアクションヒーローにしちゃう辺り、いかにもアメリカらしい。
斧を振り回して戦うリンカーンの姿は、強いアメリカの体現である。
でもこの映画の面白い所は、そのユニークな題材だけ。
そもそも、リンカーンである必要性も…?
若き日から始まり、大統領となって奴隷制度を廃止させる一通りの生涯も描かれているが、それとヴァンパイア・ハンターのどちらを焦点に絞りたいのかぼやけ気味。
それに、奴隷制度を廃止させるまでの苦悩の時期にヴァンパイア・ハンターまでしてたというのがどうも無理がある。
それならいっそ、ヴァンパイア・ハンターは若き日の知られざる逸話とした方が良かったかも?
原作批判で恐縮だが…。
監督ティムール・ベクマンベトフのビジュアル・アクションも特に目新しいものではなく。
製作のティム・バートン色も薄く。
バンパイア映画もオプションが必要か?
ティムバートン制作の割りには内容がお粗末。リンカーン役のベンジャミンもオーラ不足だし銃が苦手な割りには斧が銃になってるし戦いの時やたら落とすしバンパイアは銀に弱い事かなりの長い間忘れてるし。バンパイア映画もオプションが無いとそろそろアメリカ人は食い付かないのかな?結局リンカーンじゃなくても良かったんじゃないのかな?
ちなみにバンパイア映画で疑問に思うんだが
バンパイアに噛まれた奴が人によって死んだり化け物になったりバンパイアになったのに人間の感情があるバンパイアになったりこの差は何だろ?ゾンビ映画みたいに統一して欲しい(笑)
結論的にはつまらなくはないが心に残るシーンは無いですね。
設定負け
せっかく設定は面白いのに内容が雑で時代の流れが分かりづらかった。
ヴァンパイアハンターに重きを置いているのか、大統領に至るまでに重きを置いているのか、どちらも中途半端になっていて結局どちらも印象に残らない残念な作品。
命ある限りぶった切ろうとしてくる作品
CMやBDのジャケット、あらすじなどを見るに単なるイロモノ馬鹿映画かと思っていたのですが、そうではありませんでした。
確かにイロモノで馬鹿げた設定のように見えるのです。ただ、そこに復讐・人種あるいは種族を超えた友情といった王道少年漫画的ストーリーやこだわり抜いたアクションを上手く肉付けし、実在の人物像や時代背景と巧みに噛み合わせて見せる。
そうした化学反応から生まれたとても熱気のある作品に、がっちり心臓を掴まれてしまいました。
BDの映像特典であるメイキングから伝わってくる、スタッフ・キャストの映画馬鹿ぶりには、いとおしさすら感じます。
ただ、造り手の情熱をぶつけ過ぎたあまり、観客(の中でものめり込みづらかった人々)を置いてきぼりにしてしまった部分もあるかもしれません。
ので、その部分は少しばかりマイナス評価でしょうか。
B級のテーマから生まれた奇跡の作品
「リンカーン大統領の吸血鬼退治」と聞いて、「またどっかの名作便乗ホラー映画か」と思った貴方は正常である。一度でもビデオショップに行ったことがあるなら目にしたことがあるだろう数々の便乗作品たちーー低予算で急遽作られたいろいろと荒い点が目立つ愉快でバカバカしい作品たちのことだ。
この「リンカーン/秘密の書」もその一つだろうか?
答えはNOであり、ややYESだ。
脚本家が自著のプロモーションで書店巡りをしていた際に、リンカーン生誕200年で出されたリンカーン関連書籍とその横に陳列されていた当時ブームのヴァンパイア関連書籍から着想を得たこの作品は、2つのブームの便乗作品といえるだろう。「史実の人物」と「吸血鬼」。このテーマからして極めてB級だ。「みんなのヒーロー、人民の父、大統領エイブラハム・リンカーンが、若き日は夜な夜な斧をぶんぶん振り回して吸血鬼退治!」なんてB級ホラーか学生の自作小説かTRPGのキャラクタ設定だろう。どう頑張っても大作映画のテーマではないし、ビデオショップで見かけたら戯れに借りて寝る前にビールでも飲みながら見る(そして途中で寝る)作品であり、一部の好事家向けの一作だろう。
だがこの製作陣は違った。シリアスに、真面目に、誠実にこのバカみたいな話の映画をよってたかって作り上げた。創造的なコンテとアクションをする監督や、美麗な画作りをする撮影監督、印象的かつ精巧な特殊メイク、画面に映らないところまで役作りをする役者、史実と創作を繊細に織り込む脚本などなど。これらのプロが惜しげも無く注力した結果、本作品は独特の緊張感を生むことに成功している。ヴァンパイアとの戦いのシーンでは手に汗握り、恋物語のシーンでは微笑ましく、辛く悲しいシーンでは胸が締め付けられ息を飲む。B級映画の「食らえ!これがB級映画だ!」という姿勢とはまた違った「食らえ!これがB級のテーマの"映画"だ!」という志が感じられる非常に挑戦的な作品だ。
本作は、非常に見た人の感想が別れる作品であることも確かだ。ホラーを求めている人にはホラー分は薄く(ホラーの作法であるタメが短かいなど)、アクションを求めている人にはティムールアクションが合うか合わないか(ハイスピードカットや画面の作りでややアクションが把握しづらい)があるし、映画の長さに編集する過程でシナリオがやや駆け足になってしまっている。そのため娯楽映画としてのスカッとした視聴後の感覚も得づらいかもしれない。
しかし、エイブラハム・リンカーンという人間の苦悩と成長と思いが、吸血鬼という存在を追加して再編成され、史実とはひと味違った輝きをもって魅せることに成功しているし、人という儚い命と吸血鬼という永遠の命の存在の絆のあり方にも特筆すべき解答を出している。
馬鹿げたテーマの作品ではあるが、B級化け物退治映画の歴史と、人と人外の絆を描いた作品の歴史にその斧で一撃を食らわせた意欲作としてこの作品を是非見て頂きたいと強く願うおすすめの作品だ。
余談ではあるが、あまりに意欲作過ぎて各所からズタズタに批評されたことにより傷心状態の脚本家の音声解説が特典として収録されている。傷心のあまりテンションが低過ぎて笑えない自虐ギャグを発したり、気に入ってる部分になるととたんにテンションが上がって脱線したりするので、本編とはまた違った暖かい気持ちになるのでこちらもおすすめだ。
前半の若い頃のリンカーンがジョナサン・ジョースター。
最近ジョジョの奇妙な冒険観たからだろうけれども、ヴァンパイアと戦ってるし、イメージかぶってしょうがなかった。でも予想したほどトンデモ映画じゃなかった。
上手く組み合わせたな…
歴史的なリンカーンの物語を追いながらバンパイアハンターというファンタジーの要素と結び付けていく…その手法?アイディアは見事だとは思います。ただ、バンパイアハンターの物語という観点からは良い映画だとは思うのですが、リンカーンとつなげることに関してはすこし疑問を持ちました。一国の大統領をそんな役柄にしていいのか?とか感じました。映像はとてもよかったです♪
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