「決して名作ではないが…」リンカーン 秘密の書 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
決して名作ではないが…
まるで連続ドラマのダイジェスト版を見ているようなテンポ感。
歴史上の人物の一生を描きつつ、架空の敵との対決も盛り込んでゆくという荒技。
もっと時間をかけて、じっくり描けばストーリーに深みも生まれたろうに。
各キャラクターも掘り下げて描けない分類型的な紹介に留まっているようだ。
最大の制約は、架空のキャラクター以外は、史実があるためにそれになぞらえて描くことしかできず、登場人物の結末がある程度予想できてしまうことだ。
それでも、歴史&エイリアンや歴史&ヴァンパイアなどの、これまで考えられなかったようなジャンルが生まれつつある。
ハリウッドはまたひとつの方向性を見つけたのだ。
あたらしい映画の息吹が聞こえてくるようだ。
コメントする